はああっ、寒い・・・。いつもより寒さが早いような気がする宮崎です。そろそろヒートテックを出さなきゃいけません。
山野草マニアックスの感想ありがとうございます!
「今回もすごい内容だ!」と、言ってくださるからおそらくそうなのでしょう。書いた本人にはそのあたりがよく分かりません(悩)。
もっと上手に分かりやすく書けたんじゃないかと一抹の後悔もありますが、そうポジティブにとらえます!!とにかく頑張ったんです!
また、「この連載を読まずして(偉そうに)パンジー・ビオラを語ることなかれ!」と言ってくださる方もいらっしゃるそうですが、種苗会社の品種については触れていないので、ちょっとそこまでは・・・です(笑)。
でも、そう言ってくださることがうれしいですね。ありがとうございます。
これも画像や情報を提供して下さった育種家の方やビオラリアンの方々のおかげです。心より感謝申し上げます。後はこの連載が皆さんのお役に立てることを願うばかりですよ。
さて、急な話題で本題がそれちゃいましたが、長野県の生産者のIさんの親株シリーズはまだ続いています(笑)。
1-1
コーソン系の交配系ですね。ラベンダーのぼかしのウェーブ。コーソン系特有の色合いと上品さです。
このNO.1系統はお気に召した花が無かったせいか?1株のみでした(笑)。
ぼかしはこの様なバランスのとれた色合いを再現するのは難しく、濃淡に広がる傾向があります。手間がかかる色合いですが、やらなければ結局何も進みません。
やっていればもっとフリルが強い個体の選抜も可能です。いろいろやる意味はあるんですよ。
2-1
黄色の極々小輪。これも1株でした。コーソン系だと思います。
私の圃場で親株を選ばれたときにこんな花があったかな?と思うんですけど。もしかしたらその中の変異、種の混入かもしれません。
他の極々小輪系の黄色とはまた違った雰囲気ですので、これはこれで選抜していけば違ってきます。
似たようなものがある場合は、「それとは違える」方向性でやることが大事です。モデルがあると逆にやりやすい場合もありますよ。
3-1
3-2
3-3
3-4
これもコーソン系。これはよく覚えていますが、3-3の様な花が親株でした。
チェンジングピンクでとてもいい色合い。これなんかもコーソン系特有の色合いです。
これもぼかしなので再現が難しいだろうと思っていたら結構再現できたみたいです。
と3-3、4とではまったく違う系統のようですが、おそらく分離したものです。再現(固定)しやすい色合いは3-1、2のパープル濃いめの方。
この色合いの市販品種は実は結構あるので、もうちょっと花型を変えていった方がいいですね。例えばホーン、とかスター型にそうすると特徴立つと思います。
で、いい香りがするものがあってそれが3-1の方。香りもプラスして採種していきます。
チェンジングピンクはこのままで行きます。個人的には黄色が入らない白の方がいいですね。
4-1
4-2
4-3
4-4
これもコーソン系。これはどうも3種が混ざっていますね。1、4の極小輪系とコーソンhyの2、3。
2と3も系統が違いますね。
3はどちらかと言うとコーソンの本系統に近いタイプで、それにオリジナルか市販品種が交配されたものが2になります。
これらは個々に採種した方がいいですね。
5-1
5-2
5-3
これもコーソン系。これは分かりやすいですね。1か2のラベンダーピンクの細弁スターが親株です。
で、そこからこんな感じで分離した訳です。
似ているけど違う。何度も言っていますが、この違いが代を重ねることで更に顕著になっていく訳ですよ。ね、面白でしょう。
で、3みたいな外れた物?も出る訳ですよ。要はこれを拾うかそうしないか、です。
でも、この花見たら拾いちゃいますよね。まさしく大正解!!コーソン系の血を引く細弁スターの新系統になっていくと思います。
さて、送っていただいた親株、だいぶ大きく育ちました。種も実り始めています。記録が終わらない内にとうとう採種の始まりです(汗)。忙しくなります・・・。