12月になって何か一気に時の経つのが早くなったようにように感じるのは私だけでしょうか?
とにかく年の瀬、やらねばいけないことがいっぱいあって、その上にまたいろんな作業が入ってきて・・・、頭が混乱していますが、とにかくできることは前倒しでやっていかねばなりません。頑張りますよ!
さて、親株選びをやっていたら今年の交配分も咲いているじゃありませんか。こっちも記録を付けていかなければなりません。あー、忙しいぃ~。
今年は親株分のことを考えて播種数をかなり少なくしました。
ところが、移植の用土で失敗してかなりの苗を駄目にしてしまいました(涙)。でも塞翁が馬、親株がどんどん返ってきていますので、むしろこれで良かったんじゃない?と思えるような状況になりつつあります。
さてさて、交配の結果は?
紅小春×キャンティー小春
まず、父親の‘キャンティー小春’はその名前のとおり、キャンティー×小春の交配です。
ムーランルージュのキャンティーはストライプ(絞り)のフリルの大輪、小春はオリジナルのピンクの小輪パンジーで、この交配は中小輪のピンクシェードのストライプフリル狙いです。実際そのようなものが出ましたので選抜しています。
母親の‘紅小春’は小春のローズの色変わり品種です。
ですので、この交配は戻し交配のようなものかもしれません。もっとオリジナル性がでればと思った交配ですが、ピンクシェードのフリルと無難な結果になってしまいました。
いい花だとは思うのですが、最近は似たような花も多いのでもっと特徴を出せるようにしなければなりませんね。
キャンティー小春×ホワイトバタフライ
母親のキャンティー小春は同上、父親の‘ホワイトバタフライ’はコーソン系(宿根ビオラ)のスター咲きのフリル、落合けいこさんの品種です。
ちょっと変わったフリルが出ないかと試みてみました。1番目の個体は上側弁のみがフリルになっていて変わっていますが、あまり美しくないですね(苦笑)。
下3個体はスター咲きぽいフリルになっていますので、これらを選抜すればちょっと変わったフリル(ラッフル)に展開できるかもしれません。
(ドリームワンダー×パニーレッドブロッチ)×ちぢれ弁
ドリームワンダー、ちぢれ弁をご存知の方は何狙いかはすぐにお分かりになるでしょう。そう、花弁の“焼け”ねらいですね。
“焼け”の特徴は劣性です。ドリームワンダー(ブロッチの焼け)×ペニーレッドブロッチ(通常)では焼けはマスクされて普通のブロッチになってしまいました。そのセルフにもまだ焼けの特徴は出ていません。
‘ちぢれ弁’は北村恒明さんの品種で上弁が焼けて縮れる品種。
いろんな部分の焼けの遺伝子を取り入れて複雑な焼けを花を狙ったのですが、その特徴の重なる部分が違うのでやはりマスクされてしまったみたいです。でも、焼けの遺伝子は隠れているはずですから代を重ねればいつか出てくると思います。
見元さんのミッキーに少々似ていますが、これはこれでかわいい花だと思いますがどうでしょうか?
交配、これから徐々に咲いてきます。今年はホント数が少ないので全部紹介できるかもしれません(笑)。