お花屋さんの一大イベントの「母の日」も無事に終了しました。
今年も忙しい1週間を過ごさせていただきました。ありがとうございます。でも、でもやっぱり年ですねえ、ぐったりと疲れました(笑)。
さて、以前から度々報告していた「山野草マニアックスNO.35」がついに発売となりました!!
山野草マニアックスNO.35
今回はパンジー・ビオラではなくてリコリスがテーマで、3回の連載となります。
本来はこちらで原稿依頼を受けたのですが、その前にパンジー・ビオラを書かせて欲しいとお願い。
当初は3回連載出会ったのが、6回まで延びてしまいました。さすがに精根尽き果てたので1回お休みを頂いて連載の開始です。
さて、リコリスはまたパンジー・ビオラとは全く違うもの。どんなふうに書いていいのか随分と悩みました。
本誌のNO.22号では大学の先輩の岡本守夫さんがリコリスについて書かれています。見事な構成、文章で素敵なオリジナル交配種も紹介されていました。
この岡本さんから栃の葉書房さんに紹介していただいたわけです。
わずか、数冊前のことなので、同じような内容、形式では書けません。と、いうか書いちゃいけないですよね。
どうしたらいいか・・・、なかなか思い浮かばないので、ますはタイトルを決めようと頭を切り替えました。
で、このタイトルが決まったことでその後の方向性が決まったような気がします。
そのタイトル名は「リコリス憑き~妖しきそれは魅惑の花~」。
それが好きでたまらない、それにはまってしまった状況を突き詰めていったら「憑き」という表現にたどり着いてしまいました。
突っ込まれる前に言っときますが、「憑く」のは「霊」。リコリスは「霊」ではなくて「精」ですので、用法的には間違っていますが、霊みたいなパワーを持っている花という意味であえて使っています。そのアンバランス的な感じもいいんじゃないかな?
いささか不気味なタイトルではありますが、ホラーじゃありません(笑)。編集担当者の方からも「ファンタジックホラー」と言われましたが、実はミステリーを書いているつもりなんです。2回目以降は、そんな内容になってきます!(多分・・・)
そういうわけで全体時な構成は「リコリスの魅力に取り憑かれた人物のモノローグ(独白:ひとりがたり)」に設定。
彼岸と此岸(夢・イメージと現実)を言ったり来たりする漂泊感みたいなものでリコリスの魅力に迫ってみようと考えました。
今はドキュメンタリーでもイメージ映像がインサートされます。漂泊感を出すためにそんな感じが文章構成でもできないかとこちらでも挑戦しています。実際、編集担当者さんのプロの技術で視覚的にもそうなったと感じていますよ。
岡本さんには及びませんが、オリジナル交配種も多数紹介。遺伝性にも触れています。
現実と夢、研究レポートとイメージ、ノンフィクションとフィクション、美しくて妖しい・・・。それらが入り混じって混沌として漂泊している、そんな空気感がリコリスのひとつの魅力ではないでしょうか?
まあ、それが成功しているかどうかは最終的には読者の皆さんのご判断にお任せするしかありません。
また、今回号はヤマアジサイ、ユキワリソウ、ウチョウランなどの花なの画像でいっぱい!とても華やかな紙面になっています。
読んでいただければ幸いです。そしてリコリスに興味を持ってくださる方が増えたら嬉しいです。