各地で大雨の被害が出ても宮崎はまた乾燥が続いています。週末は雨の予報。こんなに雨が待ち遠しいことはありません。
さて、ついに、ついに今年の種まき、終了しました!!(ふうーっ)
228穴のセルトレイ10個。ですから、最低2280粒は播いた事になります。かなりの数です。
全部発芽して欲しくもあり、全部発芽すると管理に困るなという気持ちもあり、いささか複雑な心境です(笑)。
発芽状況を見るとそこそこで、最終的には2000前後ぐらいになりそう。まあ、これくらいがきちんと管理できる数量ですね。
あちこちから開花報告もあるというのに、こちらはこんな状況(笑)。
まだまだで~す。
9月1日に播いた分はもう移植してもいいくらい。
でも、移植場所の整備がままならない(汗)。これから一気にやらなきゃいけません。
毎年のことですが、5~6ぐらい前の播き残しと最新の交配。そして、F2~3の種子を播いています。
その割合は適当。冷蔵庫の中を引っ掻き回し、昔の気になるものをひとまず選んで、それをセルの数で絞り込んで行くやり方。
2~3年前だとどんな交配かはまだ覚えていますが、6~7年も前になるとさっぱりわからないものもある。
わからないから播く、つまりは記憶の取り戻し?みたいなもんです(笑)。
で、出ないものもあるから苗の数的にはちょうどいいくらいになるんです。
で、もちろん最新交配で追いかけなきゃいけないものは追いかけます。今回は“焼け”と“原種”と“マイビオラ”などを追いかけています。
まあ、こんな感じです。
今回の台風で種まきをして発芽したものの被害に遭われた方もいらっしゃるとのこと。
苗が小さくてもすぐに植え替えれば助かる場合もあります。全滅でも種があれば播き直せばまだ間に合います。
私も育苗して全滅に近くなったこともあります。でも、種があったので播き直しました。ひと株でもあればそこから広げることはできる。諦めずに続けるということが成功の秘訣ですよ。
さて、私はこんな状況ですが千葉大生さんから開花の報告がありました。
私の知る限り、交配をされている方では最年少!パンジー・ビオラの業界?では貴重な若手の人材ですので大いに応援しなければなりません(笑)。
大学での育苗の様子。
1800ポット強あるそうです。基本薬はかけず、立ち枯れものを外しているとのこと。これ意外に大事です!
私もかけずに枯れるものは枯れるに任せています。耐病性の性質面での選抜ですね!
育種には親株の確保が必要です。私から直接送ったものはないのですが、あちこちから熱心に集められているご様子でいろんな種類をお持ちです。
私の系統のセルフだそうです。
正直、なんだかわかりません(苦笑)。
‘波流(はる)’のセルフだそうです。
波流自体がまだ固定していないので、こんな感じでしょうか?黄色も分離するとは思います。
どちらかと言うと上の画像の方が波流っぽいですね。
この品種は石川園芸さんが上のような色合いのフリル個体を自家採種をされているので、徐々にそんな感じの品種になっていくと思います。
‘結’のセルフ。
もうこれは言わずもがなですね!そんな色の分離の仕方。
大学の研究室の先輩がこの花を見て「なんだこの色のパンジー!」と言っていたとのこと。
この品種はアイデアルフラワーの大牟田さんが自家採種されています。
この品種のテーマは「一言で表現できない色」。大牟田さん、見事にテーマ通りの花になっていますよ~!
そして、なんと、千葉大生さんは平塚弘子さんのところにも訪ねて行かれたそうです。
以下はその平塚さんの品種を使った交配です。
パープル心音×中輪ブラックフリル
こんな感じの結果ですね。
こんなこと言うと自分で自分の首を絞めちゃうのですが、まずはセルフ(自家受粉)をしてみると、その品種の固定度や何が親に使われているかがわかります。
だから、株を入手したらならまずはセルフなんです。そこがわかると次に進む方向性が見えてきます。
最新の貴重な遺伝子を持っていらっしゃるようなので、是非とも続けて自分のオリジナル世界を広げてください。
応援しています!!