連休はなにかと忙しく更新できませんでした。
で、2日遅れの更新です。
で、リコリスの実生新花。おそらくこれで今年は最終回。
いい花かどうかの選抜の一つは「名前(イメージ)」が浮かぶかどうか。
今年は名付けたものが多いので、例年になくヒットだったみたいです。
(オーレア・オーレア×スプレンゲリー)H25-1
播種日:07.12.20
開花日:13.9.15 5輪 クリームホワイト、つぼみはかすかにブルーを帯びる。
種子親のオーレア・オーレアはインド産オーレアのこと。ようやくオーレアの判別が付くようになりました。
組み合わせを見ればそうなるだろうなという色合いです。
以下の3種は同じ交配の姉妹株です。
(ジャクソニアナ×キネンシス)H25-1
播種日:03.11.3
開花日:13.9.7 5輪 ベージュがかったクリーム、微妙な色合い
以前紹介した‘白秋歌NO.2’に似たような色合い。
スプレンゲリーの血を引く色合いとイエローの交配はこうなるという結果がだんだんわかってきました。結果の積み重ねがやはり大事ですね。
(ジャクソニアナ×キネンシス)H25-2
播種日:03.11.3
開花日:13.9.8 5輪
ピンクに弁先ブルーを帯びる。
系統番号は付けましたが、この色合いは交雑はしていないようです。
七年(ジャクソニアナ×キネンシス)H25-3
播種日:03.11.3
開花日:13.9.10 4輪 グリーンがかったホワイト、先終わりにピンクを帯びる。微香有り。
初期の品種の‘悠の宮’が同様な発色。その花が咲いた時にはびっくりしました。
あれからこの色目の花は咲かず、7年ぶりに再び咲いたので「七年(ななとせ)」と仮名をつけました。
いい花だと思います。
でも、同じ組み合でもこうも違う花が咲くんですね。これが育種のおもしろい所でしょう。
で、最後が一番のヒット作!
秋櫻子(オーレア・オーレア×マリアカラス)H25-1
播種日:07.12.20
開花日:13.9.14 6輪 サーモンピンク、うっすらとブルーの色も感じる。雌しべがかなり長い。
私の交配の中で初めての色合いです。画像じゃわかりにくいですが、単なるサーモンピンクじゃないんです。これが伝えられないのがもどかしい。
この花を見て浮かんだ言葉が「秋櫻子(しゅうおうし)」です。そう、俳人の水原秋桜子さんの名前です。
何故だかわからないのですが、結びついてしまったものはしょうがありません。私の世界観ですね(笑)。
では、最後は水原秋桜子さんの一句で締めたいと思います。
萩の風 何か急かるる 何ならむ
リコリスの実生新花、終了です!(多分)