暖かったり、急に寒くなったり、忙しかったりとでしょう、久々に風邪を引きました。
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと気は焦るのですが、かえってこじらせると後が大変ですので、大事をとって昨日は1日中寝ていました。
昼間も寝ているなんてこれまた数年ぶり。お陰で回復して体を動かし始めています。
さて、反転咲き。
これは、コウロギさんの‘ハミングバード’、‘モンロースカート’が発表されてにわかに注目されるようになった花型です。
探せば、これになりそうな花型の個体は実際はある訳で、大牟田さんの系統に中にも発見!選抜を掛けると徐々に反転の特徴が際立ってきました。
‘真宙(まそら・仮名)’
大牟田さんの‘レッドロビン’という反転咲き傾向のある個体から選抜中の系統です。もう少し特徴を際立たせたいですね。
現時点ではピンクとイエローのタイプ。ステムが長く、株はやや横張り性です。
反転咲きの多くは咲き始めはフラットですが、咲き進んで徐々に花弁が反転していきます。
コウロギさんの反転咲きとの大きな違いは花弁がフラットであるところと一回り大きい点にあります。
発生由来が違うので、コウロギさんとは全く雰囲気が違いますね。
名前は空に羽ばたくイメージで「そら」としたかったのですが、同名の品種が笈川さんにあるので字を変えて真に反転咲きになるようにとの想いをこめて「真宙」としました。
代を重なることで確実に宙に羽ばたく花になっていくと思います。
‘火群(ほむら・仮名)’
こちらは大牟田さんの‘新燃’という焼けの品種から選抜中のもの。こちらはフリルの反転咲きです。
すでにお分かりと思いますが、焼けがプラスされた反転咲きです。もうここまで来ていますよ!とにかく進化が早いです(笑)。
同じフリルでも花は一回り大きく、花弁も幅広ですので、こちらもコウロギさんとは全く雰囲気が違います。
まさに男のフリル反転咲きですね!焼け(灰)もあり、その揺らぎ(フリル)が力強い炎みたいなので炎の別名の「ほむら」としました。
‘堅香子(かたかご・仮名)’
大牟田さんの結やその他の系統から拾い上げて選抜中ものです。結の色目がいいですねえ~。結もこう変化しているんです。
上記2品種とはこれまた違って花も小さく細弁。名前の「かたかご」はカタクリの別名で、佇まいがまさにそうなってほしいとの思いから名付けました。
若干のフリルがありますが、色目や雰囲気がやはりコウロギさんとは雰囲気が違います。
くどくどといいますが、由来が違えば同じ花型でも雰囲気が全く違うんです!!それは八重咲きでも同じです!(笑)
ですからいろんな人がやる意味があるんです。
反転咲きはまだまだ可能性を秘めた花型です。細弁で反転、絞りで反転、八重咲きで反転・・・イメージは広がります。
よく観察してみてください。あなたの圃場でも反転咲き出ているかもしれませんよ!!
これらの最新品種の一部は作品展で展示します。是非とも実物を見てください!
作品展のご紹介はこちら⇒http://ameblo.jp/pansy-tane/entry-11737262041.html