今年も早いもので七草。
年越しは穏やかでしたが、その後寒気が再び流れ込んで寒い宮崎です。ミートテックを着込んでいない身にとっては寒さは大敵、体全体が冷えて何をするにも気力が起こりません。
ですので、ヒートテックを着込んでショウガを飲んで頑張っておりますよ(笑)。
テレビなどの年頭インタビューではほとんどの方が「今年は良くなってほしい」、「よくしたい」と答えていらっしゃいました。
イメージ相乗効果と言うのがあります。これは「そうでなくてもみんながそう思えばその様に変化していく」というものです。日本中の人がそう思っているのですから今年はきっと良くなっていくに違いありません。
皆さんも「良くなる」、「良くしたい」そう思いましょう。そう思うことでそうなっていくのです!!
さて、進化、変化を続けているパンジー・ビオラですがこちらでも新たな可能性を秘めた個体を見つけました。
これらは普通にお店で売られていたものですよ。
‘エンジェルキッス・イエローフェイス’
植田光宣さん育成の品種です。まあ、細い!この品種はやや細めのラビット型のバイカラーなんですが、花弁が内側に巻いて更に細くなっています。
細弁もいろいろ見てきた中で一番細い。「針弁」と名付けてもいいかもしれません。またこういう形状で細さを表現しているのは初めてでした。パンジー・ビオラはまだまだ細くなる可能性を秘めています。
また、巻弁なので他の形状との交配でここから新たな抱え咲きができるかもしれません。
‘スイートラブ’
これも植田さんの品種です。
上弁がピンク~ローズレッドのシェードのバイカラー品種です。どこが可能性?そう思われるかもしれませんが、この個体は花ではなく、その花の付き方に可能性なんです!
株の1/3程度が全て2輪咲き。つまり“枝咲き”のビオラなんです!ビオラ類は一茎一花が基本、それが枝咲きになっています。
私は妄想癖?がありますので、この個体を見た途端にスイトピーの様な切り花のビオラの姿が見えました。そこにつがなる可能性があるのです!
2つの花茎が繋がっているのは、珍しいことではありませんが、この様に数本が安定して枝咲きになっているものは初めてです。つまりは安定しているということ。
最近、市販品種での八重咲き、切れ弁等を見つけたとの報告がありますが、大事なのはそれがその株の中で安定(継続)して出ているかと言うこと。
そして、パンジー・ビオラは一年草ですので、次代に遺伝性があるかどうか。
もし遺伝性があるならそれが優性かどうかです。これを調べなければいけません。
上記の極細弁も枝咲きもこの個体では安定しています。ですので、それが今度は遺伝性があるかどうかを調べます。この場合セルフ(自家受粉)で種を採ります。
この個体らを見れば、ネタが尽きたように思えてもまだまだ可能性はあると思わざるを得ないでしょう。
植田さん、「奇形」と言わずに「可能性」と思って圃場をよ~く見てください!まだまだきっと可能性が転がっていますよ。
可能性は続く、エンドレス。今年もそう思っていきましょう。そうすればきっとそうなります!