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H26年度交配結果より

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寒波が宮崎にも襲来していますが、さすがに日差しは暖かく、9月播きのパンジー・ビオラは 徐々に咲き始めています。


ところが、親株が返ってきて場所を空けなければどうしようもない状態。


一部は畑へ植え替え、一部は選抜してそれ以外の苗はご近所へ。パンジー・ビオラが大根や白菜に化けるありがたい季節でもあります。(笑)


さて、その交配株。ご紹介できるものをご紹介しましょう!


でも、これっていうものはまだ咲いてきていません。


多くの方が育種に取り組まれて発表できるレベルが上がってもうホント大変です(笑)。

H26交配結果

花代々・ベージュオレンジ×桜乙女


アプリコットラベンダーのシェード、大ラビット咲き。大ラビットの花色の変化を狙ったもの。


‘花代々’は由来不明のレッド&オレンジの大ラビット。めったにない花色の組み合わせですが、これが全然まとまらない。


レッド~オレンジシェード、イエローと代を重ねるごとに変異が広がってきます。


ただ、狙いじゃ出来ない色が出るので、わずかに大牟田さんが残している系統です。


‘桜乙女’は大牟田さんがフェイスブックで紹介したラベンダーピンクのラビットビオラ、暴れる君です(笑)。


大牟田さんの系統同士の交配ですが、すでに‘藍染め’を選抜されている大牟田さんでは、物足りないでしょうね。また、大牟田さんのイメージじゃなさそう・・・(笑)。

H26交配結果

花代々・ベージュオレンジ×堅香子ブルー(Kバンビ)


ライトパープルビーコン、レッドブラウンセンターイエローフェイス?4色ぐらい入っている表現しにくい色ですね(笑)。


上記と母親は同じですが、父親は反転咲きの小輪です。


反転咲きを狙ったものですが、やはり反転は劣性ですね。期待するのはF2以降です。

H26交配結果

クリーンライトブルー×堅香子ブルー(Kバンビ)


若干くすんだ感じのライトブルー。これも反転咲きを狙ったものですが、反転じゃありません。


色はいいと思います。これもF2以降に期待ということで・・・。(笑)

H26交配結果

フルーナ・アプリコット×ヌーベルバーグNO.13


江原さんは絶対にやらないだろう交配をやってみました。過去の市販品種から始まった江原さんの系統に現代の品種の血をまた入れ直すという試みです。


父親にした江原さんの系統がどんなものだったのか、よくわからないのですが、似たようなもの同士を交配した記憶がありますので、おそらくアプリコットのタイプでしょう。


面長のものはおそらく交雑なし、丸みを帯びたのが交雑したものだと思います。


現代の品種ですので、だいぶ早咲きになりました。早咲きの遺伝子は手に入れたようです。


ここから江原さんのイメージに戻すのかどうかはまだ未定です。ひとまず選抜して、株の状態と開花状態を確認してみたいと思います。

H26交配結果

ピーチサンセット×ビビ・アステカ


‘ピーチサンセット’はサーモンオレンジシェードのオリジナルビオラ。それに現代の品種を交配してみました。


手っ取り早くまとめることはできました。揃いがよくて花立ちもよくてちょっと変わった程度でいいという生産者さんにはおすすめかも・・・。でも、面白みというか、個性には欠けますね。


ただ、これでも今後選抜を続けていけば磨きは確実にできます。


要は磨くのには時間がかかり、その時間は確実に花に積み重なっていきます。ですから、継続が大事ってことです!

H26交配結果

金撫子×ブラックちぢれ星


もう説明する必要もないくらい個性的な品種の組み合わせ。


変わったもの同士を掛けると変わったものになるかと言えばさにあらず。


お互い劣性なのでF1では、花はこんなフツーになっちゃいました(笑)。


でもよく見るとわずかに花弁の切れや鉤もあります。と、言うことはF2に期待ということです!


左端のブラック、右から2番目のレッド。これセルフで種採ったらどうなるんでしょう?イヤー楽しみですねえ~!



さて、交配記録の公開について。


皆さん「凄い!」と褒めてくださいますが、ことパンジー・ビオラに関しては大したことではないと思っています。


原種は別ですが、園芸品種を使った場合その通りにやっても同じようになるとは限りません。私も同じ組み合わせを何べんもやっていますが、全く同じ結果ということはないのです。


大事なのは選抜であって、その交配をやったからその品種が再現できるものではありません。ですから、参考程度のものなのです。


むしろ、交配記録があるなら「この組み合わせはすでにやっているからダメだな」と考えるのではなく、あえてやってみることの方が大事です。


そうすることで「ああ、この特徴を引き出したのだな」とか、育成の過程(作家性)など見えて来ることがいっぱいあります。


これまでに多くの方に種を配ってきたことで、多くの方が選抜、交配に取り組まれるようになりました。


始められて、その花(作品)にはその人の本質みたいなものが出ると分かられてきました。そして、人のまねをするのはその人の本質が見透かされるということも徐々に分かられてきたようです。


そうです、花にはその方の本質が出るんです!


でも、不安に思うことはまったくありません。とにかく自分の「これがいい!」という好みを追及していけば自分のものになっていきます。だって、人は皆違うんですから!


で、交配記録。いいと思う組み合わせがあったら、是非実践してください!!


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