いろいろあって約1週間ほどブログをお休みしていました。ようやく落ち着いてブログ再開です(笑)。
とにかく作品展の準備、昨日今日とずっと植え込みと手入れをしておりました。よ~うやく手を付けられた感じ。ジャンジャンバリバリやらなきゃ間に合いません!
と、忙しい時には重なるもので親株がリターン!
ハウスの中に全部置けるのか次第に不安になってきましたよ(笑)。
さて、今回返ってきたのは熊本県の志方農園さんから。
ブログはこちら⇒花道:http://ameblo.jp/sikatosi/
この方、実は南国パンジー研究所のラベルを使っているメンバーのお一人なんです。
このラベルブランドも認知度は高いのですが、更に高みを目指したいとのことで種を提供しました。
親株は生産者ご自身が選んでいただくことが原則!ただ、採種はまだ難しいとのことで、こちらに帰ってきました。
カメラの調子が悪く遂に買い換えたのはいいのですが、調整法がよくわからずブルーの色が強く出てピンク、ローズの色が上手に写せません。只今、調整中!
実際はもっと明るい色目ですので、そういうイメージで見てくださるとありがたいです。
実物はもっとラベンダーピンクです。

【(フルーツパラダイス×花しずく)×雪玉】後代系統
こちらも花色はラベンダーピンクです。
母親は上記と同じですが、父親が違います。父親の血を引いて丸弁になっていますね。3番目の個体はちよっと違いますけど・・・(笑)。
こちらも枝垂れ系を狙ったもの。八重の遺伝子は持っていますので、八重咲きが分離する可能性は秘めています。
(あかね空×ルリタテハ)後代系統
上の画像はもう少しピンクを帯びています。下の画像はこんな感じ。
‘あかね空’は笈川さんの品種。‘ルリタテハ’はコウロギさんの品種。
遺伝子的にはすごいのですが、必ずしもそれが花に反映されるとは限らないのが育種の世界です。
先日、「オリジナルとは何ぞや?」との旨のコメントがありましたが、良し悪しは別としてこの花を見ていただけるとなんとなくお分かりになるんじゃないでしょうか?
私自身の見解としては「誰のものでもないもの」が一つの基準としてあります。
この花を見て笈川さんのを使っている、コウロギさんのを使っていると分かりますか?
見元さんの無名品種同士を掛け合わせて自分のオリジナルの様に販売されている方がいらっしゃるのかもしれませんが、それはダメです。
それぞれの育種家には際立った個性があります。だから育種家ともいえる訳ですが、それらを親に使った場合、子供にその特徴はまだ残っています。
ですから、自分でも他人から見ても「見元さんのを使ったな」と見破られてしまいます。
ましてや、無名品種でも見元さんどうしの交配ならそれは見元さんと明らかに分かるじゃありませんか。
要するにここです。つまり、○○さんのを使ったなと人に分かってしまう段階ではまだまだオリジナルとは言えないということです。
今の時代、パンジー・ビオラの目利きの方はいっぱいいらっしゃいます。そんな方々からつっこまれますよ、笑われますよって話です。
だったら、孫は・ひ孫は?親から代を重ねれば元親の特徴は次第に薄れていきますよね。
この花はすでにF3(ひ孫)の段階になっています。
もう、笈川さん、コウロギさんじゃない。有名ブリーダーの花(遺伝子)を使わせてもらいましたが、もう「誰のもでもない」でしょ?
誰のもでもないから、それを交配して種を採り続けたあなたのものになるんですよ。
ですから、せめて3代は種を採りなさいって話なんです。
ブログ内でコメント返しさせていただきました。こんな説明でよろしいでしょうか?(笑)
(スイーツビオラ・ローズピコティHF×ウルトラマリン)後代系統
上は濃いローズ色、下もローズ色にホワイトピコティです。全く色が違います、何故・・・(汗)。
(キャンティ×花まつり)後代系統
上に2枚はラベンダーピンクのストライプ。3枚目はこんな感じ。
ストライプを狙った交配で、目的とするものが出ています。でも、この花みて笈川さん‘花まつり’を使ったなと分かる人はそうはいないでしょう(笑)。
もしかすると‘キャンティ’を使ったのもわからないかも・・・。
組み合わせによってはF1(子供)で誰のものでもないものになることもあります(笑)。
(クリームスプラッシュ×ののはなゴールド)後代系統
クリーム~イエローの極々小輪。黄色はきちんと色が出ています。
クリームシェードの極々小輪を狙ったものですね。
これらの親株はまだまだ素材。ここからさらに磨きをかけて特徴を際立たせていきます。
本日はこれまで、ごきげんよう。