まずは下関市園芸センターの「虹色のパンジーフェスティバル2015」。
いよいよ明日らから始まりです!
担当の内田さんがブログで紹介されていますが、画像でだけでもそのすごさが伝わってきます。
ありがたいことに私の未発表系(新交配含む)は別のホールで展示とのこと!
ひとまず仮名を付けた系統種子(未固定)を送っていますので、皆さんがイメージするものとは違う花が展示されていることもあるかと思いますが、それはそういう理由からです。
また、この展示の交配は全部の交配組みわせを公開しています。
これはいわば企業秘密に当たるので絶対に公開しないものですが、それをやっているのがこの展示会の凄いところ!(笑)
親を知っている方は、この組み合わせでこうなるのかととても参考になると思います。
とにかく凄い展示会です!お近くの方も、遠くの方も是非ご覧になってください!!
担当者の内田さんのブログ
うっTと植物たち。
⇒http://blog.goo.ne.jp/kakusuko0628/e/929611e82f0a1a41921dbb70b80e566f
さてさて、話しは変わってプリムラの話題(笑)。
今年もKim農園さんからプリムラの親株が帰って来ました。
種を送って、Kimさんが親株を選んで送り返してまた交配して種を送る。パンジー・ビオラとプリムラの育種はKimさんとの共同作業です。
これで2回目です(たぶん)。回を重ねるごとに確実に進化しているのがわかります。
その中でもぐっと進化したのが「ホースインホース」タイプ。
「ホースインホース」と言うのはガクが花弁に変わって日本では「二段咲き」、「重ね咲き」と言われる花型です。
外国では人気のある花型ですが、これがどう言う訳か日本ではあまり顧みられません。
何故なんでしょう?個人的にはかなりそそられる花型なんですけど・・・(笑)。
ホースインホースタイプ
一見しただけでは何がどうなっているのかわかりませんね。これが注目されない理由かも・・・。
でも、よく観察してみると、
その為、蕾も緑色ではありません。
蕾の時期から華やかな感じ、この感じが個人的には好きなんですよ!
花弁を外してみるとはっきりします。
右が花弁を外した状態。黄色のアイもそのままそっくり花弁に変化しています。と、いうか花弁そのもの。まあ、不思議!
ホースインホース・チェンジングカラータイプ
3枚目の画像は花弁を外した状態。ガクも花弁と同じように色変わり。増々不思議!
面白いじゃないの!「このバリエーションを広げたらどうなる?」、「完全花弁化だからわかりにくいんだったら、もう一度ガクに戻してみたら?」、「もしかしたら、ガクと花弁が逆みたいにならないか?」
妄想が広がります。
で、バリエーションを広げようと通常の品種と交配してみたら、イメージに近いものが出ました!

ホースインホース・ガクと花弁の中間タイプ。
上から2枚目の画像は花弁。そして、3番目がガク。これなら違いがはっきりと分かりますね。
このガクと花弁の混じり具合最高です!!

ホースインホース・ガク花弁中間タイプ
大輪でもホースインホースにできました。これをステム立ちにしていけたら更に見事なものになりそう!
ね、絶対使えるでしょ?この遺伝子!
誰もやらなかったのが不思議。誰もやらないうちにやってしまいましょう!!ね、Kimさん!