台風の被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。
こちらはようやく天気が回復した宮崎です!
でも、また台風発生!今回は予報円の中に入っているので心配です。
注視しておかねば、ですね。
さて、Kim農園さんから開花報告も第3弾、最終回となりました。
“新しい花”を作りだすために、毎年のように繰り返される交配。
何事でもですが、目に見えないところでの作業、苦労などがあるものです。そんなところを少しでも分かっていただけばありがたいなと思います。
同じ形質同士を重ねれば、再現率は高くなりますがすべてそうなる訳でないのも事実です。
Kim農園さんオリジナルのピコティ(フェイス覆輪)に市販のピコティを交配。以下、ピコティのバラエティーを広げるための交配です。
これは、お父さんが分かってしまいますね!(笑)
オリジナル化が進むと株の生育が弱まってくる場合があります。そんな時に市販品種の血を入れるとぐっと株の勢いがよくなります(雑種強勢)。
それに株がとてもお行儀良くなりますので、目的に応じて市販品種を積極的に使うことをお勧めします。
オリジナルピコティに市販品種の交配。
株自体はピコティだったのですが、ピコティの品種ではなかったので、今一つ再現できなくて残念です。
オリジナルピコティに他の方のピコティ品種を交配。
株のまとまりや花付の良さが伝わっています。
私のオリジナル系を交配。
フリルは伝わっています。
オリジナルピコティ(本覆輪)に最近人気の市販品種のビオラを交配。
ピコティ品種ではないのですが、その特徴が出ている株が多数混じっていますので覆輪形質は強いと判断。結果はほとんどが覆輪になっています。
相手の親選びも“個”だけではなく“集団(全体)”で見ることも大事だということですね!
オリジナル本覆輪にこちらも有名どころの市販品種のビオラを交配。
再現率も良好ですね。それ以上に株のまとまりと花立ちの良さが際立っています。如何にも市販品種を使ったって感じになっています。
オリジナル本覆輪に市販のパンジーを交配。
覆輪が消えてしまいましたね。色はいいですが、花弁が弱いかもしれません。
オリジナル同士で切れ弁の再現を試みました。
ホーン立花の違いかに強いかって結果ですね!(笑)
でも、後代に期待は持てます!
屋外圃場の様子。
この天候だったにもかかわらず、見事な生育状況。さすがです!
ハウス内では後仕込みのものが。こちらも順調に生育中!
「古い画像を見せられても心はときめきませんよ。使いまわしの画像にはうんざりですね」
はい、厳しいご意見。
「育種はLIVE!」。こうして新しい花が誕生していく・・・。
可能な限り最新の画像をご紹介していきましょう!ときめいてください!!(笑)