さ、寒い~。
パンジー・ビオラにはいい季節になったと喜んでいましたが、体の方は寒いと機能低下するのをすっかり忘れていました。ダメですね、寒いととにかく何事も意欲がなくなります・・・(笑)。
早々にヒートテックを着こまねば!です。
さて、エボルベの親株も最終回。
やっぱり切れ弁がどうなっているのか気になりますよね?はい、こんな風になっておりますよ!
エボルベスパーク!×エボルベ
母親は(エボルベ×スパーク!)のパープルフリンジタイプ。それにエボルベ(それぞれ父親が違う)を戻し交配しました。
1個体は切れ弁にはなっていませんが、絞りあり、ぼかしあり、にじみあり、切れ弁にエボルベの特徴を落とし込めたかなとも思います。
F1に両親のどちらかを交配し直すことを「戻し交配」と言います。
これはF1に両親の特徴をさらに加えたい場合に行いますが、その通りの結果になっていると思います。
ちなみに指の太さは約1.2cmですので、花の大きさが推測できると思います。
エボルベスパーク!×エボルベヌーボ
これも母親は同じパープルフリンジ。それに(エボルベ×ヌーベルバーグ)を交配しています。これも父親はそれぞれ違います。
父親が違えば結果も違ってくるということがよく分かりますね。
エボルベの戻し交配とは違って、花色のバリエーションは少ないですが、血が更に複雑になったという印象を受けます。
で、もっと複雑にするために市販品種との交配もやっちゃえ、やっちゃえ!で、
エボルベスパーク!×マトリックス・テラコッタ
花がかなり大きくなりました!色はなるほどこんな感じか。
エボルベスパーク!×絵になるすみれ・パルム
おお、パルムの色合い!切れ弁とフリル(フリンジ)の融合、うまくいってる?
エボルベスパーク!×パシオ・ブラック
これまでやってきたパープルとブラックの交配とほぼ同じ結果の色合いです。
これにブラックを戻し交配することでブラックの切れ弁はできそうですね、多分。
エボルベスパーク!×キューティアプリコット
なるほどパープル×アプリコットはこうなるか。
F1はどうしても強い色が出てしまうもの。でも、よく観察してみてください。特に下の個体にはパープルの奥にローズ、ブラウンみたいな色が暮れているように見えませんか?
このF1をセルフすることでF2ではもっといろんな色が出てくると思います。
エボルベスパーク!×オレンジスライス
下個体はおお、そうだね!と言う結果。でも、上個体みたいな色も出るから面白いんです。
これも奥に色をひそめているのでF2は期待大!
エボルベスパーク!×絵になるすみれ・ヴィーノ
色は繋がっていますが、切れ弁とフリルの相性はいまいちですね。個体同士によってはうまくマッチする場合もあると思います。
孫の代まで来ました。さて、これからどうするか。
ひとまずは「エボルベ」の名前のとおりに形状や花色の進化を更に進めるバックアップをしていきましょう。デザインに磨きを掛けていきます。
そして、最終的にはこれらを集約して複雑に絡まった遺伝子の花を。
いずれ皆さんのお手元に届いた時に、その遺伝子のほぐし方でどのようにも変化していく系統が出来たらいいなと思っています。