寒かったり暖かったり、どうも季節がせめぎあっているみたい。そうでも、宮崎は3月になれば一気に春めいてきます。
交配、種取も重要ですが、圃場の整備も行わなければなりません。また、ぽち(耕運機)に活躍してもらいました(笑)。
さて、平成時代に一大ブームを巻き起こした“宿根ビオラ”。ですが、すでにブームは終了してしまいました。今では、その名称を知る方も少なくなっています。
ところが、久々に種苗会社のカタログで発見!早速購入してみました。
エタイン
レモンイエローにブルーのピコティ(覆輪)の丸弁、平成時代に導入された品種の代表でもあります。
いまだに流通しているのはその花の完成度でしょうね、とても美しいです!
ハローライラック
クリームにブルーの幅広ピコティ(もしくは、ブリーホワイトフェイス)、こちらは初見です。
ハローゴールデンイエロー
と、「ゴールデン」と言いながら私にはオレンジに見えます。こちらも初見。
ハロースカイブルー
顕著ではありませんが、チェンジングブルー。
ノーザンライツ
くすんだ感じのブルーパープル。
トワイライト
くすんだ感じのライトブルーブラウン。上記はすべて初見!
宿根ビオラと言うのは、栄養系つまりは挿し芽繁殖のビオラになります。ですので、苗はクローン。すべて同じ性質、花を持ったものです。
昔のパンジーと宿根性の強い原種との交配によって誕生した系統で、これが本来の“ビオラ”と呼ばれるものになります。
種子系のビオラとは違った遺伝形質でなので、花や香り、草姿がこれまでのビオラと違うということで注目を浴びたわけですが、日本は暑すぎて宿根はしない。また、種子系と違って、秋咲きや冬の連続開花性がほぼありませんのでl、これらが徐々に下火になってきた理由かもしれません。
ちなみに、「コーソン系」と言うものは、この宿根系の血を引くもの。また、フラワーハーツ八ヶ岳さんの‘ビオレッタ’シリーズはこの宿根系のみの選抜品種になります。
正直、平成時代の宿根ビオラはとても個性的でしたが、残念ながら今回の花はそこまでの特徴が際立っていません。これは。日本のビオラ(種子系)が進化すぎたせいかもしれませんね(笑)。
でも、遺伝子的には貴重なのでまた交配に浸かってみようと思っています。ここから新たな展開が見つかるかもしれません(笑)。