体調は回復、ご心配おかけしました(笑)。
でも、鼻は相変わらずぐずぐく。これは風邪じゃなくてやはりアレルギーみたいです。
さて、送っていただいた親株の紹介は済んだんですが、販売されているもの中からも拾ってしまいました(汗)。
「どーすんのよ」、毎回自分に言い聞かせているのですが、見ちゃうとこれが「もおどーにもとまらないぃ~」。
山本リンダさんの歌が♪ウダダウダダと頭の中でぐるぐる響きます(笑)。
で、どんなものを拾ったかと言うと・・・、
コーソンhyレインボー
コーソン系の交配種です。咲き進むと色が薄くなります。典型的なホーン咲き。
親株にも同じようなものはあったのですが、拾ってしまいました。
「平成三色すみれ考 Part5:人類後代のために(山野草マニアックスNO.32)」を読んで頂いた方はお分かりでしょうが、コーソン系の初期の交配で出現したのがこの色と花型。
この花の出現でコーソン系がぐっと華やかになりました。
それがとても印象に残っていて、このタイプの花を見るとどうしても手が出てしまいます。
現在、これ以上のものはたくさん出ているのですが、離れられない。私のコーソン系の原点なのでしょうね、きっと。
それに淡い色の品種は得てして花弁が薄くて弱いのですが、このコーソン系は花弁が厚くて丈夫。色の薄苦て花弁の厚い花を作りだすには貴重な遺伝子です。
この遺伝子を色の薄い品種に取り込んでいきたいと思って交配親として拾いました。
Rアンティークピコ
これは色移りではなく2粒播きされていたみたいです。
花はいいんですが、株の太りが今一つなので、これを改善しなければと交配用に拾いました。
これは「本覆輪」の品種になります。(この覆輪については「Part4:人工の美」で述べています(山野草マニアックスNO.31))
覆輪を作るには覆輪同士の組合せがベストです。
ですから、この場合は「本覆輪」の花粉親を探すことになります。あの品種がいいなと思っているのはありますがこれは秘密。
覆輪には「本覆輪」、「フェイス覆輪」、「ブロッチ覆輪」があるのですが、同じ覆輪でも成り立ちが違うのでこれらを交配すると肝心の覆輪が消えて今しますので注意が必要です。
コーソンhy貝の口
コーソンの血を引く抱え咲きです。くすんだ感じのローズの小輪。名前は帯の結び方から。
実はIさんが選んだ親株の中にその兆しがあるものがあったんですが、まったくそのとおりのものが出現しました。
でも、親株とされなかったのは目に留まらなかったからでしょう。まあ、みんなが奪い合っていくような花じゃないですものね(笑)。
常々言っていますが選抜には2つあります。それは、現時点での選抜と将来を見越しての選抜。
現時点の方は「その時良いな」ってものを拾うこと。そして、将来を見越しての方は「わずかな特徴であったり、ある花を作りだすのに必要なものを拾うこと」です。
で、これは将来を見越しての選抜。これをどうしたいのか?
ブラックの抱え咲きを作り出したいんですよ。
それにはこのくすんだ―ローズな最適。ブラックとの交配でブラックが出る可能性が高いです。
それに抱え咲きも高く出る可能性があります。子供には出ないかもしれませんが、孫にもその可能性は残ります。
想像してみてください、ブラックの抱え咲き。ぞくぞくしません?コウモリみたいで。
だからこの株を拾いました。早ければ来年、ご紹介できるかもしれませんよ。
さてさて、性懲りもなく自分の系統だけでなく落合さんのもひろちゃいました。
系統番号:O-stピンクストライイプ(H24-1)
おそらく、フルーツパラダイスから出た物だと思います。ピンクにローズのあんまりない華やかな絞り。
いいですよねえ~、これがまとまれば。もっと絞りが加われば。
絞りは遺伝しにくいのですが、とにかく種採って播いてみなけりゃわかりません。
絞りが出たら皆さんとにかくセルフで採ってみましょうね!
系統番号:O-stバタフライバニー(H24-2)
ラベンダーレースから出た物かもしれません。ちょっと違うフリルでしょう?
そう、よく見ると大柄なバニー型なんです。バニーにフリルと言うまだ無い花型です。
「バニー」と言う花型が認知されたことによって、デザイン的に進化して「ラビット」が誕生。その「ラビット」もいろんな育種家の元で進化を遂げています。
ドリフの大爆笑の「もしも・・・」シリーズではないですが、「もしも落合さんがバニーを作ったら」こんな感じになるんじゃないでしょうか?
良いですよね~。これは現時点での選抜です。
ああ、もういけません。他の花を見ないようにしなければいけません。ウダダウダダが鳴り始めます。そうなると手に負えませんから(笑)。
さてさて、これら別に拾った親株もセルフで採種して送り返します。Iさんよろしくお願いしま~す!