クリスマス寒波で寒い宮崎です。
「ちゅんてもちゅんて、さみもさみもんじゃ(冷たいも冷たい、寒いも寒いものだ)」と近所のおじさんが言っていますが、北の方の雪景色を見ると宮崎の寒さぐらい大したことじゃありません。
最近は気温も上がり下がりが極端です。同じ程度で推移してほしいものですね。
さて、ドリームワンダーの次は同じ“焼け”繋がりで‘ちぢれ弁’をご紹介しましょう。
小田原市の北村恒明さんの作出で、“焼け”の品種では一番小さい品種です。
この株は、昨年の展示株を当方で採種して作品展用に片山さんに育苗を依頼したものです。寒さも進んでその特徴が出てきました。
‘ちぢれ弁’
上弁の全体、側唇弁の端っこに“焼け”が出ています。そのため、花弁が「縮れ」、「乱れ」、「狂い」ます。
2.5cm程度の大きさの小輪ビオラで、昨年はパープル、パープル&イエローの2タイプでしたが、今年はブラウンがかった色の変異も出てきました。
毎回、この花をどう表現したらいいか悩みます。とにかく不思議なんです。
「銀(もしくは金)のスプレーを吹きかけた」、「火山灰が降りかかった」、「蜜を吸いに来た蝶の麟粉が付いた」、乏しい語彙力ではこれぐらいしかできません。
何も知らない人だったら「こりゃ、霜でやられちょる」程度のところでしょうが、遺伝で出ているんですこの形質。
小さいだけにこの特徴と遺伝の不思議さに引き込まれてしまいます。そんな不思議な魅力を持った花です。
とにかく一度実物を見てほしいです。そして、どうこの作品を表現したらいいかを教えてほしいです。