クリスマス寒波、天気予報のとおりです。
北の方は吹雪に積雪ですが、被害等はありませんか?本当に一気に真冬になりました。
さて、3年前に出現した初の切れ弁咲き‘金撫子’。徐々にに固定化は進んでいます。
今年は生産者の方に僅かながら種子提供をしましたので、実物を見られた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
果たして見られたご感想はどうだったのでしょうか?聞いてみたいですね。
‘金撫子’
今年の親株です。
先日の「花時間」の編集の方にも見て頂きましたが、「可愛い」との感想を頂きました。個人的にはヒゲ(ベイン)が少ない方がいいかなと思っていたですが、「この線(ベイン)があった方がいい」とのこと。
言われてみれば、ベインのあった方が切れ弁が強調されるような気がしました。
今の選抜では切れ弁が主体ですが、ベインも考慮した方がいいですね。
それに“鈎”状の突起にこだわらないといけません。これがこの花の大きな特徴と思いますので。
‘金撫子・ブルータイプ’
昨年出現しましたが、“鈎”は出るものの今一つ金撫子の様な切れ弁が出現しません。思わせぶりの彼です。まだまだ選抜が必要ですね。
‘金撫子・レッドタイプ’これも昨年出現しましたが、こちらは高い遺伝性で今年は見事に切れた物が分離しています。それに“鈎”がみごとですね!
ブルーはまだまだですが、レッドは僅かながら種子提供できるかもしれません。
今回、初めて作って頂いた生産者の方の感想は、美しいというのではなく「とにかく不思議、どうしてこんな花ができたのだろう」との疑問だったようです。店舗に並んだ花を見ているお客さんの感想も同様かもしれません。
何故こんな花が?私も出現由来は全く分かりません。たった一つ言えることは、パンジー・ビオラが「こんなこともできるぜ」と見せてくれた表情です。
そして、こいつなら興味を持つだろうし拾い上げるだろうときっと見透かされているのです。
そうでなければ、ブルーやレッドまで時を同じくして出現するはずがありません。
そして、いわゆるこれらはアサガオにおける「変化アサガオ」と同様に「変化ビオラ」です。100年後になればその位置づけになるに違いありません。
そうなるために更なる変化を目指していこうと思っています。