だんだん寒くなってきた宮崎です。いつもだともうちょっとぐらいはやせ我慢するのですが、今年は上に下に着込んでいます。ともかく風邪をひかないように気をつけているところです(笑)。
さて、リコリスの話題を突っ込んで少しは皆さん、クールダウンしてもらえたみたいです(笑)。
これからまたパンジー・ビオラの話題になりますので、徐々にウォーミングアップしてくださいね。
さて、今年も長野県の生産者のIさんから親株が届きました。
昨年の様子はこちら
⇒http://ameblo.jp/pansy-tane/entry-11391575382.html
私の種の提供の場合、生産者の方に採種をお勧めするのですが、生産サイクルや人手の都合でそれが難し方もいらっしゃる訳で、そんな時は親株を送ってもらって私が採種を行っています。
その生産者さんのオリジナル作りというのも種の提供のテーマ。だから、自家採種をお勧めするわけです。
だったらそれが難しい場合どうするか?
そんな場合は私じゃなくて生産者さんに親株を選んでもらいます。そうすると必然的にオリジナル化は進みますよね。
だから、私はアドバイスはしますが、親株を選ぶことはしません。
で、今回送られてきた親株がこちら!昨年の株と比較してもらえると何か見えてくるかもしれません(笑)
NO.9-1-1
NO.9-1-2
コーソン系とマイビオラの交配後代。吹きかけ絞りで「そばかす系」と呼んでいるものです。
もっと地色がパープルでそばかすになっている個体もあるはずで、個人的にはそれがいいなとは思うのですが選ばれたのはこの2株。
これでいいんだと思います。
ただ、NO.9-1-2の方はマイビオラ寄りですので種が採れるか少々不安です・・・(笑)。
NO.10-1-1
コーソンの血を引く系統。
絞りの個体を選ばれたようですが、すべての花に出ているわけではないので、再現性は低いかも・・・。
なくても上品なペールホワイトの花です。
NO.10-1-2
典型的なコーソン系の花形。
チェンジングカラーで咲き進むとライトローズの色になってきます。
NO.10-2-1
これもコーソン系の雰囲気がありますね。
優しい感じの絞り。でも、こんな感じの絞りは一点ものです。これを安定して出すのはとても難しい・・・(汗)。
出れば儲けものって感じのものだと思ってください。
NO.11-1-1
‘若菜’です。流通しているビオラの中では一番グリーンに近いかもしれません。
NO.11-1-2
ヒゲあり、それとも小ブロッチがいいのか迷われているみたいですね(笑)。
当然、上と下の個体で採り分けていけば違いが際立ってきます。ですが、これは一緒にまとめて‘若菜’でいんじゃないでしょうか?
ヒゲがいい人はヒゲを、ブロッチがいい人はブロッチを選ばれると思うので。それくらいの選択肢があってもいいですよ。
親株が、昨年と全く同じではないものが入っていて、届いたときは正直困惑しました。通常はそのひとつのイメージを追いかけて選抜していくものだからです。
でも改めて考えると、その生産者さんがその時いいと思ったもの、また来年会いたいと思った花です。
だったらそれは採るべきですよね。その方のオリジナルを目指して。
で、私に出来ること。ただ種を採るだけだったらそれは、私じゃなくていい。
この送られてきた親株の中で交配を進めてより、その方のオリジナル度合いを高めていくことが私がやることだなと思いました。
制限がある中での交配。これまでほとんどやったことがありません。ある意味、力量が問われる交配でとてもワクワクしています!