朝夕は寒いが日中はまるで春先の陽気、そんな宮崎です!
今年も残りわずか。やらればならぬことがいっぱいあってとても忙しい日々を過ごしております。
さて、コウロギさんレポートの続き。前回の反転咲きに限らず、コウロギさんはいろんな形質をやっていらっしゃるのです!
‘コウロギベイン’
ご存じ、コウロギさんが初めて完成させたベイン模様です。ですから「コウロギベイン」または「ノブコズベイン」とも呼ばれます。
ローズもありましたが、今はこのブルータイプのみのようです。
皆さん、種播いているとこの模様は出ては来るんですが、なかなか固定に至りません。
それだけ難しい形質ってことです。
‘グリーニッシュフリル’
ずっと追い求めていらっしゃいます。
この作品があって、その後この色を追及される方が増えました。
でも、やはり難しい色合いです。
‘赤いうさぎ’
まだまだ、大小、濃淡いろんな個体がいます。それはそれで楽しいのですが、やがて‘碧いうさぎ’のように洗練されたものに集約されていくでしょう。
ローズレッドのバニー、これもありそうでない組み合わせ。
このありそうでないって言うのもコウロギさんの特徴かもしれません。
‘ノブコズダブル’
コウロギさんの八重咲きです。フラット弁で小輪。
落合さんと由来が違うので、同じダブルでも雰囲気が全く違いますね。
これが大事なんですよね。違うってことが!
焼け
コウロギさんも「焼け」を拾われています。
当然オリジナル系統からの拾い上げなので、平塚さん、笈川さんの焼けとは雰囲気が違います。
ちょっとご苦労されている様子。でも、きちんと磨き上げられたらそれは全く違った焼けのはずです。楽しみですね。
ブルー&イエロー大バニー
今年の新花です。コウロギさんの中では普通の花型なんですが、色合いのバランスがいいのと側唇弁に入るノッチ(くさび形)のブルーがなんか個性的です。
コウロギさんの事ですから、これからどうなっていくのか、興味深いです。
奇花奇葉タイプ
落合さんのブラックちぢれ星の血を引く系統だとも思われますが、オリジナルを超えて花色、葉型に更なる変化が見られます。
特に葉っぱは丸みを帯びていますが、その縁取りに斑が入る系統が分離しています。
もう、葉っぱだけでいいんじゃない?ってものが出てくるかもしれません。
上弁焼け巻きバニー
上弁に焼けが入って巻いているバニー。
いったいこれはどうなってんだ?って考え込んでしまいました。
「考え込む」これがこの個体の一番の特徴です。皆さんすぐに「花の良し悪し」ってことになるけど、その良し悪しを「考えさせる」ってことが大事なんですよ。
だって、市販品種じゃ絶対そんなことは考えないでしょう?
良しにせよ、悪しきにせよ、それを考えさせる花であること。そこにヒントがあり、そこから方向性見つけ出すってことが大事なんだってことなんです。
そのような視点があるからコウロギさんは今まで見たこともないような花を作ることが出来るんですね。
この花を見て凄く考えましたけど、私も方向性がわからない(笑)
これを一体どうしようとされているでしょうか?コウロギさんは・・・。
もう、恐るべし・・・です(笑)。
コウロギさんの最新作、見たいでしょう?
見たい方は是非来年の展示会へお越し下さいませ(笑)。