ステムが立ったものがほしい、見てみたいと始めたプリムラの交配。
やってみると欲が出てきて、「日本サクラソウ」みたいなプリムラをつくってみたいと思うようになりました。
「ポリアンサで日本サクラソウを再現する試み」です。
これはパンジー・ビオラに元ネタがあって、極々小輪タイプや細弁タイプ(バニー、ラビット)は「ビオラで日本のすみれを再現する試み」。
これがうまくいったので、味をしめてプリムラで再びやっている訳です。
結局、人は同じことを繰り返しちゃうんですね(笑)。
で、ビオラの場合は原種の血を入れなおしてそこに至りましたので、これまたプリムラでも原種を使いました。
‘雪の音(ゆきのね)’
白の小輪、蕾は垂れていて咲くにしたがって横向きになってきます。
一番上の画像をご覧ください。通常のポリアンサとは全く違って、日本サクラソウの雰囲気が漂ってきませんか?
そうそう、こんな感じ。抱いていたイメージが徐々に具体的になってました。
これは奇跡的に記録が残っていまして、「(ベリスhy×イングリッシュプリムローズ)st」とあります。
つまりは「原種のプ・ベリスに市販品種を交配した個体」に童仙房さんから発売されていたプ・エラティオールの交配種と思われる「イングリッシュプリムローズ」を交配したものの後代です。
蕾が垂れているのは原種のベリスの形質です。
ベリスを使った交配種で有名なのはサカタのタネさんの‘アラカルト’シリーズです。
同じ原種を使っていますので似た感じはあるのですが、花柄が長いこと等ありますが、まず雰囲気が違います。
と、言うかアラカルトほど完成度は高くない。
でも、その高くいところがこの野草的な雰囲気を醸し出しているのだと思います。
まずはこの一株が出ましたので、ここから広げていきたいと思います。