相変わらず天気の悪い宮崎です。
湿度が高くカビが発生しやすい状態。基本的に圃場は薬剤散布はしませんのでカビにとっては天下?かもしれません。ひたすら花弁や枯葉を取るばかりです。
カビで残らないものは無理に残しません。だから蒸れやすいコンパクトなものは私の系統には少ないのかもしれません。
さて、なんと、一昨日はフェアリープリンセス、横浜セレクションでおなじみの笈川勝之さんが花市場の方々と来宮されました。
集団行動のため、色々とお話ししたかったのですが、時間がなくて残念!でも、久々にお会いできてうれしかったです。
次の日は、お店の方にも来られてその後フェアリープリンセスを作っている石川園芸さんも見学されました。
お店でツーショット写真も撮りましたが、えー作る花のイメージが壊れてもいけませんので公開は致しません。お互いにもうおじさんです(笑)。
さてさて、前回からの続きです。
ハッピーティア・ブルーブロンズ×オレンジJP
結果から言うと普通に戻ってしまいました。
オレンジは出にくい色なのでブロンズとの交配ではややブロンズがかった黄色です。ブルー×パープルではブルーを帯びたパープルになっています。
普通でも色に深みがあるこんな交配結果の場合は、あと一回はセルフで種を採ってみる必要があります。孫の代(F2)になって色々と変わった色が出る場合がありますので。
花ろまんstプリムローズ×野ねずみジミーG系
グリーンねらいです。ホントいろんなパターンで追いかけていますね(笑)。
花ろまんさん由来のプリムローズに野ねずみジミーの上弁が色が抜けてグリーンっぽい個体を見つけたので交配してみたところです。中途半端なホワイトになっていますね。やはりグリーンは難しいもんです。
セルフで採ってみる事と、他のグリーン系と交配を行っていきます。
今までにない色を作る場合は単一系統だけでの選抜だけではなくて、複数の系統を作りそれらをタイミングを見計らって絡めていく(相互交配)ことも大事です。いろいろとやっていけばその中から糸口が見えてくるもんです。
花代々×花まつり
種子親よりも柔らかい感じのアプリコットオレンジの個体が出ていますね。花代々が都会的な感じになりました。でも、この手の色は後代はシェードでバラけます。その中から好みの色を残していくとまとまってきます。
雪玉×アエトリカ
久々に原種(アエトリカ)を使った交配です。アエトリカは黄色の極々小輪で這い性。交配結果は雪玉が一回りほど小さくなりました。
ここでふと考えると‘雪玉’はカルカラータの選抜系、アエトリカは原種。と、これまでのパンジー・ビオラとは違う系統と言うことになるじゃありませんか!
ここから進化を進めればパンジー(5つ程度の原種の交配から進化)ともビオラ(コルヌータを主体とした交配から進化)とも違う全く新しい系統の出現です。パンジーもビオラも関わっていないのですから。
どんなふうになるのか、進化を見極めていかなければなりません(ドキドキ)。