9月も終わりに近づいて、今朝は肌寒いくらいでした。今年は秋の訪れがなんか早そうな感じですね。
さて、とうに開花は終わっていますが、リコリスの話題!
今更ですが、今年咲いたオリジナル系のご紹介です!(笑)
八歳(はっさい)
ジャクソニアナ×キネンシスの交配。咲き始めはクリームですが、開き切るとホワイトに、そして終了間際には微かにピンクを帯びます。稔性はありません。
ローズやレッドの種類とキネンシスの組み合わせは、ホワイトになるものが結構あり、終了間際のピンク帯びもよくあります。
ホーデッシェリー(真夏のクリスマス)も花色はホワイトピンク帯びですので、花色の遺伝傾向から言えばキネンシスが関わっている可能性は高いですね。
そして、秋出葉ですから片親はスプレンゲリーは外れ、ヘイワルディかプミラってことになるんじゃないかって考えます。出葉時期の遺伝傾向からですね…。
名前は悠仁親王の8歳の誕生日に初花だったので、それをメモリーとしての命名。
当初は「やつとせ」と読んでいたのですが、誰も読んでくれないので「はっさい」に変更しました。(笑)
雨の萩
さつま灯×ヘイジャックスの交配。ピンクの花弁の先と中央部にブルーが乗ります。植栽場所によってはこのブルーが強めに出ることもあるそうです。
初期の品種で生育も良くだいぶ増えました。稔性がいいので交配親に使っています。
茎の太さに対して花がやや大柄。その為に雨や風で横に倒れしまうことが多々あります。
花が倒れるなんて、本来ですとまず選抜はしない個体なんですが、その倒れ方になんか風情を感じたんですよね。(笑)
ですから名前を「雨の萩」にしました。これ、風情ありますよね!(笑)
瓜実(うりざね)
さつま灯×ヘイジャックスの交配。淡いピンクに微かにブルー帯び、のど元は淡いグリーンです。稔性有ります。
雨の萩と同じ組み合わせですが、ちょっと違うので他の混入かもしれません。
瓜実顔は昔の美人の顔の一典型。この花も控えめな美人さん。
また、初花ののど元のグリーンが印象的で、若い瓜の実の色のイメージにも重なったのでこの名前を付けました。
小美人(しょうびじん)
プミラ×中国スプレンゲリーNO.60の交配。ローズピンクにブルー帯びの細弁。つまりはジャクソニアナになります。稔性有りです。
個性が際立っている花ではありませんが、この花の咲く少し前に昭和のスター歌手ザ・ピーナッツの妹さんのご訃報がありました。
そのお二人が出演した映画「モスラ」での小美人役は幼心にとても印象に残っていました。ですからこれ、個人的なメモリアルとしての命名です。
この花を見ると、ザ・ピーナッツさんと小美人を思い出します。
花童女(はなどうじょ)
これは交配ではなく、中国産のプミラの中から選抜したものです。スプレンゲリーとの交雑で、そうなるとヘイワルディということになります。
だいぶ前から中国からプミラの球根が輸入されているのはご存じのとおり!
その中に時折、違うものが混入しています。
これまではプミラとキネンシスの交雑と思われる白花ものが2つほど見付けましたが、残念ながら絶えてしまいました。
で、これは初のヘイワルディタイプ!
今のところ残っていますので、性質は強そうです。名前は中国の元気な女の子をイメージしました。
プミラ、もう売るくらいあるんですが、こんなことがあるから毎年買っちゃうんですよね!(笑)
(ロゼウス×ヘイジャックス)NO.2
ロゼウスというのは昔通販で求めたもので、プミラの一タイプのような気がしますが、由来がはっきりしません。それとヘイジャックスの交配です。
まあ、そうだろうなという花で品種名はありません。稔性はあります。
(ロンギチューバ×ヒロイン)H26-1
鮮やかなローズピンクでアップフェイス(上向き)傾向。ロンギチューバの交配ですが、筒部はほとんどなく香りもありません。稔性は不明です。
改めて見ると色が鮮やか、また花型もこれまでにほとんどないような印象です。
いずれ名前を付ける時が来るかもしれません。
こちらではいよいよリコリスの終わりを告げるオーレア・オーレア(インド産オーレア)、その交配種の大虎が蕾を持ち上げてきました。
今年最後の交配が待っています!!(笑)