お彼岸です。「暑さ寒さも彼岸まで」でしょうか。彼岸過ぎの今日はまるで春、山々には山桜が霞のように咲いている宮崎です。
プリムラも時間があればやってみたい植物の一つです。実はちょっとやっていた時期もあったのですがパンジーが忙しくて手つかずになってしまいました。
その時、だいぶ品種も集めましたが、絶えてしまいました。
そんな矢先、 ‘ゴールドレース’の苗を育てたとの片山さんのブログ。‘ゴールドレース’も持っていたんです。
聞けば、どうしても作りたくてすでにカタログにも無い種子を探してもらったとのこと。そんな事を聞けばなおさらです。いかんいかんと思いながらも苗を入手してしまいました。
‘ゴールドレース’
ゴールドレースは18世紀の初めごろに生まれたという古い品種です。これもパンジー同様“円環”が追求されました。まさしく完成された円環ですね。
歴史が長いので、あちこちで採種され数系統があるみたいです。
こちらは、クリスマスローズの有名ブランドの「童仙房」さんから発売の‘ゴールドレース’。
比較してみると大きさがが違いますね。大きい方(左)が童仙房さん、小さい方が片山さんの苗です。
昔持っていたのはどちらのタイプか分かりませんが、どちらもいいですね。派手じゃなくって。
やはり花を見るとやってみたいとうずうずします。集めた品種、もしかするとまだ生き残っているのがあるかもしれない。そう思いついて探してみると息も絶え絶えながらも生き残っているのがありました。
これも古い品種です。額が花弁に変化して2段咲きの形状をなしています。ホースは庭に水播きするホースで、そのホースの中からホースが出ているイメージなんだと思います。
ブルガリス
プリムラの原種です。プリムローズはこの花の色のことです。花の形や色の若干の変異があります。アコーリスタイプで花茎が立ち上がりません。
プリムラの原種です。こちらは花茎が伸びるポリアンサタイプです。通常のポリアンサからするとかなりの小輪ですね。
これはホームセンターの山野草の中に混じっていました。
これも原種の一つ。可憐な花でまさに「さくらそう」ですね。
同じ山野草コーナーに混じっていました。原種も探せばいくらかは入手できるみたいです。
ポリアンサは松永先生が先駆け的存在。
皆さんほとんど気付かれていないようですが、先生の育種は「肥後ポリアンサス」の色、「バラ咲き」の形に見られるように「日本的な美」の追求です。シクラメンも然りです。
現在のパンジー・ビオラのように「日本的な美」への方向性がかなり前からあったにも関わらず、ポリアンサはまた「西洋的な美」に戻ってしまいました。
その美に気付くには、おそらく時代が早すぎたのだと思います。でも、今だったら認知されるのではないでしょうか。
プリムラの専門でもないし時間も無いのですが、片山さんが種を播いてくれそうなので少しでも種を採ってみたいと思います。これらの品種、原種からスタートです。