芸人さんの営業問題。謝罪文を出すとこれが炎上、本当に大変な時代になりました。
その謝罪文中には「信じていただきたい」、「ご理解いただきたい」との表現。
もう30年以上も前のことですが、学生の頃のバイト先の社員さんの言葉をふと思い出しました。
それは「信用してくれというやつを信用しちゃあいかん」というもの。同情心からか、親切心からか、関わったらえらい目に遭ったとのことでした。
「冷静になって考えてみれば、信用のある者ははなからそんなことは言わん。で、危ないのは信用があると思われていた者が信用してくれと言いだした時、これ絶対距離置いた方がいいから」
幸いにも?これまで信用してくれと言い寄られたことはないのですが、今回、人間は自分が信用がなくなったと感じた時には「信用」という言葉をなるほど口にするものだなと思いました。
あの社員さんは実にその通りのことを言っていたんですね。
返って、人に信用してくれと言わない様な人生を送らねばいけません。そう思った次第でした。
さてさて、アサガオ。花まではまだ時間があるので今は葉を観察中です。
左:♂(夏だより×キキョウパープル)、中:松風×(夏だより×キキョウパープル)、右:♀松風
交配苗がもっと数あれば更なる変異があるのでしょうが、今のところ1株のみ。
この交配は、‘夏だより’には姫性と青斑、‘キキョウ’には桔梗渦、‘松風’は州浜性と黄斑いろんな遺伝子が入っていますが、混ぜてしまうと元(野生型)に戻ってしまうと言う結果に・・・(笑)。
でも、ここからセルフで採っていくと混ぜた分だけいろんな組み合わせで分離してくると思います。
松風
本場は黄斑蝉葉。子葉は軍配型で、州浜性と言って大輪アサガオの基本となる性質を現しています。
松風×(夏だより×キキョウパープル)
交配種は本葉は並葉に戻ってしまいました。子葉もハサミ型で並性の特徴です。
(夏だより×キキョウパープル)のF2
似たような感じですが、よく観察すると違いが・・・、
左側の個体は茎と葉に産毛が普通にあります。
ところが右側の個体は産毛がほとんどありません。
これはキキョウパープルからの遺伝子です。
この産毛のあるなし、これから何かに関わってくるのでしょうか?
林風葉白丸咲き×キキョウホワイト
交雑しているもの(左)とそうでないもの(右)のようでもあります。花を見ればわかるような気もします。
林風葉白丸咲き×サンスマイルパープル
これは確実に交雑していますね!
団十郎
黄葉は緑葉と交雑すると緑になりなすので、これははっきりわかります。
団十郎×ダスティモーブ
団十郎×チョコレートシルク
団十郎×青柳葉濃青筒白采咲st
はい、どれも交雑しています!(笑)
花吹雪×青柳葉濃青筒白采咲st
葉の変形(抱え)が見られますので、交雑しています。
(恋しぐれチョコレート×暁の露)×林風葉白丸咲き
これも、林風が伝わっていますので交雑。
キキョウホワイト×黄立田葉白丸咲き
これも桔梗渦が壊れていますので交雑しています。
黄抱え笹葉紅覆輪牡丹st×青柳葉濃青筒白采咲st
さて、これが分からない。おそらくこれは「握爪龍葉」という葉型だと思います。
子葉、本葉とも内側に抱えるので間違いなく獅子性。
黄葉なので、 遺伝性からみると青葉とは交雑していません。と、なると「抱え笹葉」から「獅子性」が出るものなのか?
変化アサガオの遺伝子は複雑なのでそう言うことがあるのかもしれませんね。で、どんな花が咲くのでしょうか。楽しみです!
以下は、交雑種ではなく変化アサガオの様々。
黄立田葉瑠璃切れ咲き
5裂の葉型をモミジ(立田)に見立ててこの名があります。
青斑桔梗渦葉赤紫吹雪桔梗咲き
普通に種が販売されているキキョウ咲きには斑がありません。ですので、斑が入った吹き掛け絞りのアサガオと交配して、もう一度キキョウに戻したのかなとも考えます。
林風南天数切れ葉白竜胆咲き
林風南天数切れ葉赤筒白小輪
これらは非常に複雑。一番心配するのは種が採れるかどうかです。(笑)
恋しぐれピンク
葉の列の付け根がきゅっとくびれています。これはアメリカアサガオに由来する形質です。
この品種を変化アサガオ特有の“
見立て名”で表記すると「青斑ヘデラセア葉桃曜白」となります。
まだまだ学ばないと分からないことだらけ・・・。アサガオの世界は本当に奥深いです!(笑)