もう時間が過ぎるの早くって、河津桜は気付いた時には葉桜、山桜も満開になっています。
いつもは「ああ、山桜が咲いた!もう春だ!」なんて気持ちのなるのですが、今年は季節感がごちゃごちゃしてそんな感傷もないままです(笑)。
さてサクラと言えば、こちらのサクラソウも咲いてきました!
Kim農園さんと一緒に育成している「晴れの国のサクラソウ~新古今~」です。今年も親株が届きました!
ステム立ち(ポリアンサタイプ)を目指してずっとやってきたのですが、ようやく注目を浴びるようになってきました。ありがたいことです!
とにかくステム立ち。
ゴールドレース、松永系、ベリス交配系をベースに、市販品種の中からステムが立つ個体を選んで交配。
そして、再度原種のベリス、ブルガリス、ジュリエ、エラティオール交配系の血を入れて、他の方の遺伝子もいただいてここに至っています。
そしてステムはできるだけ細く、花色は日本的な色合いを目指して、さらに花型の変化を求めて・・・。
西洋サクラソウを使って、日本サクラソウを再現する試みはまだまだ到達には程遠いです(笑)。
でも、今年はそのひとつの理想に近いものが出ました!
春の台(はるのうてな)系
萼が花弁に変化する系統です。
このような花型は「ホースインホース」と呼ばれるものですが、現在このタイプはほとんど流通がありません。
この系統も一度は絶えかけたのですが、何とか復活して花色も増やすことが出来ました。
ステムが立つので、ガーデナーの方から植栽に向くとご評価いただきそれはとてもありがたいことです。
でも、正直なところは日本サクラソウみたいに和鉢に植えて一鉢づつ飾ってほしいなあ・・・なんて思います。実はそこも狙いなんですから。(笑)。
晴れの国のサクラソウ、令和の時代も進化を続けます!