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極々小輪のビオラの進化! MSKガーデンさんから

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晴れが続いているのはいいのですが、草払い、除草剤かけ、採種等々、晴れでなければ出来ない作業が目白押し!


疲れて果ててPCを立ち上げるのもブログの更新もままなりませんでした。


最後も最後のあがき。なんとか、この天気で持ち直した株から採種を続けています。



さて、MSKガーデンさんから画像をいただいたのでご紹介しましょう!


MSKガーデンさんは極々極小輪に特化した育種をされています。


その紹介の時のブログはこちら

http://ameblo.jp/pansy-tane/entry-11950796511.html


その意気込みたるや凄いものでこの数年で完成度を一気に高められています!

フローレット

フローレット

フローレット

フローレット

フローレット

フローレット

フローレット

フローレット

フローレット

フルーレットシリーズ


株のまとまり、花付の良さ、見事としか言いようがありません!


一部は混植。性質が違うとまとまりがなくなるのですが、まるで一株のように見えるってことは株の性質が揃えられているってことですね。


これまでにない花色も出現しているようで、進化は限りがありません。


さて、まだまだシークレットですがこれらの花たちは今年の秋には一部お目見えする予定になっています。


どうぞ、日本生まれの極々小輪のビオラの世界に、その進化にご期待ください!!


パンジー・ビオラCollection2015始まりました!!

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早いものでもう5月!


と、いうか何かと忙しくて5月になったのも気付きませんでした。ゴールデンウィーク?毎年ですが、そんなものはまったく関係ありません(笑)。


宮崎は終了間近というのに、北海道の滝野すずらん公園では「パンジー・ビオラCollection2015」が4月25日から始まりました!!


滝野すずらん公園イベント情報⇒http://www.takinopark.com/?p=16636


滝野日記⇒http://www.takinopark.com/nikki/?p=9341


「パンジー・ビオラCollection2015」


平成4月25日から6月21日まで

パンジー展

パンジー展

パンジー展

パンジー展

今回も700を超える品種の展示会です!!


また、メーカーさん、個人育種家の他、なんと滝野公園オリジナルも多数展示となります。


個人的には、今回初めて交配苗を送らせていただきました。最近力を入れているブロッチ覆輪の数種、他私の最新交配を見ていただけると思います。


北海道もついに春です!どうぞ、進化するパンジー・ビオラの魅力をご堪能くださいませ!!

採種終了?

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よーやく、ようやくハウス内の採種終了しました!!

今日の圃場

今日の圃場

まだまだ元気で気になる株をほんのわずかに残して、全部を処分。延べ3日がかりの作業でした。


ハウス内もすっきり!肩の荷が下りたと言うか、胸のつかえがとれたと言うか、そうなると気分もすっきりするから不思議です。


これが片づけの魔法ですかね?(笑)

今日の圃場

今年のハウス分の採種。


昨年と同じくらいに見えるかもしれませんけれど、そのギュウギュウ度合が全く違います。


それに今回は順序立てての採種が出来なかったので、ダブりがあって最終的にまとめてみればこの半分ぐらいの数でしょう。

おまけにカビの蔓延で発芽率も落ちるでしょう。



何回もぼやいていますが、こんなに採種が出来なかったことは初めて。


カビが蔓延し、種が実らない。おまけに土の中にもカビが入ったのか、枯れる株も多数。


貴重な交配系統も種が採れず絶えてしまったものもあります。


残念で残念でなりません。でも、そうなったものは仕方がない!


育種を舞台に例えるならば、これは実力スター俳優の降板という大トラブル。


でも、そんな時こそ次代のスターが生まれるもんです。


今年の種はないかもしれない。でも、これまで播きたくても播けなかった種が冷蔵に眠っている。その種の登場です。


その中にスターの原石はきっとあります。


残念でなりませんが、落胆はしていません。こうして、舞台(育種)は主役の俳優を変えて続けられて行くのです。

今日の圃場

今日の圃場

こちらは畑の状況。


肥料をやったらダメと分かっているのに調子こいてやったら案の定、草の栄養になっています(笑)。


ただ、こちらは草に埋もれてはいますが、ハウスとは違って病害虫の被害もほとんどなくまだまだ元気。


一部、系統別に採種してその後の分は全部配布用に採種します。


ね、ですから種を申し込まれた方は、私と同ラインに並ぶんですよ。(笑)


無料種子配布の案内は今月末のブログにて紹介予定です。


採種量によっては数量限定になるかもしれませんので、その点はご理解ください。



と、その草むらの中に白い花を発見!

コルヌータ・アルバ
コルヌータ・アルバ

コルヌータ・アルバ


九州で世代交代を行ってる貴重な原種系統。花が咲かないのであきらめていたら、今頃になって開花です。


かなりシビアな状況にではありますが、何とか採種に取り組んで血筋を残さなければなりません。


採種終了と言いましたが、まだまだまだのようです(笑)。

シャクヤクも・・・

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柳生真吾さんがお亡くなりになりました。


面識はありませんでしたが、若くて有望な園芸家。担当されていた「趣味の園芸」はよく見ていました。


担当時、パンジー・ビオラ特集の回がありました。品種の紹介があり、個人育種家の作品も展示されていました。当時は個人育種家の作品が徐々に注目されていたころです。


その番組の最後も最後の方、どうしても気になったようで手を差し出して「あんなに小さな花もある」との一声!


それが私の‘ののはなイエロー’でした。


真吾さんの目に留まっていたんだ・・・。驚くとともに嬉しさがこみ上げてきたのを今でも覚えています。


お会いする機会があれば、その時のお礼を言わねばと思っていたのですが、それも叶わなくなりました。


この場を借りてお礼申しあげます。そして、ご冥福をお祈り申し上げます。



さて、今年の交配。


パンジー・ビオラは昨年から引き続き、プリムラ、スイセンときて今はシャクヤクをやっております。


ひとまずこれが終われば、7月下旬のリコリスまでは中休みです。(笑)


でも、春先の長雨はシャクヤクにも影響が・・・。


芽吹きでたくさんの花芽の確認はできたのですが、その後の長雨で蕾に病気が入って半数以上ダメになってしまったのです。


あの長雨がここまで影響を及ぼすとは・・・。自然は繋がっているんだなと改めて感じます。このサイクルが通常に戻るのはあとどれくらいかかるんでしょうか?


早く通常に戻ってほしいです!


そのわずかなシャクヤクの花がこちら。

さつき

‘さつき’

トリンクルホワイト

‘トリンクルホワイト’

トップブラス

‘トップブラス’

バッキーベル

‘バッキーベル’

ショーダンス

‘ショーダンス’

高級品種はありません。普通にホームセンターで入手できるものばかりです(笑)。


ラベル写真と違うものもありますが、間違っているかどうかはしばらく観察が必要。


シャクヤクは株の充実度で花型が変化するからです。当然、充実していれば花も豪華に弁数も増えます。


まだ観察不足ではっきりとは分かりませんが、めしべまで花弁化する品種は逆に株が充実していない方がめしべが再出現するんじゃないかと思います。


とにかくめしべがないと交配できませんのでね。

ヤマシャクヤク
ヤマシャクヤク
紅花ヤマシャクヤク

ベニバナヤマシャクヤク

ベニバナの方が軸が赤みを帯びていて、子房のつなぎ目にも赤い線が入ります。


どちらも園芸種?を交配してみました。親和性はいいみたいです。


一応、膨らんできていますが、熟して割れてみないと種があるかどうかは分かりません。



後、遅咲きのタイプが2種蕾があります。


これが咲いてくるといよいよ交配は中休みで~す!!

ツクシイバラ

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ここ1週間は天気を見ながらの作業。


梅雨入り前にやっておかねばならない作業がいっぱいあって、やりすぎて疲れ、ブログの更新もままなりませんでした(笑)。


昨日は屋外作業中に雨だったので切り上げて、所要もあったのでちょっと綾町へ向かいました。


その途中、橋の上から見る河川敷にツクシイバラがいっぱい咲いていました。


忙しくて周りの風景も見えてなかった状態ですが、もう、この季節になったんですね。

ツクシイバラ
ツクシイバラ
後方の橋の上から見ると、堤防無数のバラが咲き乱れていましたので、河原に降りてみました。

堤防付近から石の河原までかなりの個体数があります。

このツクシイバラは南九州から韓国、中国にまで自生するバラです。

熊本で発見されたのでこの名前がありますが、主な自生地は宮崎平野の河川域です。

場所が違えば対応も違って、熊本の球磨地方では自生数が少なくなっているので県のレッドーデーター入りしていますが、宮崎ではあちこちに生えているのでそうじゃありません。


むしろ、堤防の草刈りでは除かれる対象です。


花色は白~ピンク~ローズまでの色幅があり、花型、花房(花の付き方)にも個体差があります。その変異の幅が楽しいです!
ツクシイバラ

ツクシイバラ
ツクシイバラ
ツクシイバラ
ツクシイバラ
ツクシイバラ
ツクシイバラ
ツクシイバラ
ツクシイバラ
ツクシイバラ

ツクシイバラ


綾北川は市街地を流れる大淀川の支流。堤防の改修が進んだところではほとんど見かけなくなりましたが、まだまだ上流の整理されていないところでは生え放題です。


最近は河原に行く人もなく、また無数に生えているので気に掛ける人もほとんどいませんし、抜いて持って帰る人もいないでしょう。


保存活動をしている球磨地方とはえらい違いです(笑)。


貴重で綺麗な自生種なんでもっと注目されていいバラなんですけどね。



さて、河原にはネムも生えていました。

ネム

お分かりになりますかね?


右側だけでなく、左側にもあるのが・・・。

ネム

左側の個体は何と銅葉です!


ネムの品種に‘サマーチョコレート’という銅葉の品種がありますが、それは自生地からの選抜。


この個体はその再発見か!と思われるかもしれませんが、実は新芽が銅葉の個体は結構見かけるもんなんです(笑)。


要はこの後の観察。もし銅葉のままであったらそれは再発見ということになるでしょう。


そして、この場所でチョコレート色のネムが発見されれば、それは話題性充分!だって、この河原の地区は「森永」って言うんですから!!(笑)

2015年種子配布のご案内!

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カッコウ~、カッコウ~。


カッコウが鳴いていました。ホトトギスはよく聞くのですが、カッコウは久しぶり。完全に初夏の宮崎でございます。


採種も完全終了!完全に一息つけました(笑)。


さてさて皆さま、お待ちかねの種子の無料配布案内です。


今年はこれまでもブログに書いてきましたようにさんざんな状況でした。


今回はそのような状況もあり、種の量が圧倒的に少ないので昨年分も一部混ぜて量を確保したいと思います。


また、昨年は120名を超える申し込みがあり、個人で対応できる数量を超えてしまいました。


そこで申し訳ありませんが、ひとまず今回は数量限定をさせていただきたいと思います。


◎2015年採種(昨年採種分を一部含む)、パンジー・ビオラ混合種子無料配布


*限定 100袋


<申込先>

〒889-2154

宮崎市学園木花台桜2-3-1


川越路可


*種子は無料ですが郵送代として82円切手を送って下さい。返信用封筒は特に必要ありません。

*発芽試験は行っておりません。

*限定数に達した時点で申し込み終了とさせていただきます。


また、申し訳ありませんが、交配種子、オリジナル系統の種子の有料配布は採種不良のため、今回はお休みさせていただきます。


ただ、ご要望もありますので生産者さん向けに交配後代系統の配布を企画しました。


これらは生産者さんのオリジナづくりのもととして配布するものです。


様々な個体が出ますので、その中から目的に合うものを選んで親株として採種。ご自身で磨き上げてオリジナルを作っていただくというものです。


こちらの種子は昨年度採種したものです。


一応、生産者さん向けとしましたが、趣味の方も申し込みは可能です。



◎系統(F2以降Mix)種子販売(生産者さん向け)


系統種子 5種 1セット 3,000円


*内容は当方の見計となります(ご希望の花色、花型等があれがご連絡ください。考慮いたします)。

*粒数、発芽率、揃い度は系統によって違います。(発芽試験は行っておりません)

*あくまで系統数としての販売です。その系統種子から1株でも育苗できればOKと言うことをご理解とご了承した上でお申込み下さい。

*何セットでも申込は可能です。

*系統種子を申し込まれた方は82円切手は不要です。

*ご注文はこちら(crinumjaponicum@yahoo.co.jp )にご連絡ください。


締切は今月末、5月31日(日)とさせていただきます(限定数に達した時点で終了)。発送は7月中の予定です。


今回も多くの方からの申し込みをお待ちしています。パンジー・ビオラの魅力が多くの方に広がりますように!

種子配布の申し込み締め切りました!

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5月31日、本日をもって2015年の無料配布の申し込みを締め切らせていただきます。


本日投函分までは限定数を超えても対応いたしますので、ご希望の方は迷わず投函されてください!(笑)


お便りを添えてくださった方々、ありがとうございました。


ご自身のみならず、周りの方々にもパンジー・ビオラが楽しみ、喜びを広げている状況が伝わってきます。嬉しいです!!


また、この天候不順は全国的だったようで採種できなかったとの声も多く聞かれました。


初めての方も、連続して申し込みの方も。


初めての方は各地の展示会を見たとの方が多かったです。


連続の方はとにかく毎年違った花に出会えるからとのこと。そりゃそうです。毎年、違う株から採種するんですから(笑)。


確実にパンジー・ビオラの魅力が広がっているがわかります。


そして、園芸の基本の「種から育てる」楽しみ、喜びも広がっているようでありがたいです。


種は7月までには発送いたしますので気長にお待ちください。


なお、系統種子の配布申し込みは6月中旬ごろまで引き続き行っております。


◎系統(F2以降Mix)種子販売(生産者さん向け)


系統種子 5種 1セット 3,000円


*内容は当方の見計となります(ご希望の花色、花型等があれがご連絡ください。考慮いたします)。

*粒数、発芽率、揃い度は系統によって違います。(発芽試験は行っておりません)

*あくまで系統数としての販売です。その系統種子から1株でも育苗できればOKと言うことをご理解とご了承した上でお申込み下さい。

*何セットでも申込は可能です。

*系統種子を申し込まれた方は82円切手は不要です。

*ご注文はこちら(crinumjaponicum@yahoo.co.jp )にご連絡ください。


多くの方の申し込みありがとうございました!


皆さんのもとからパンジー・ビオラの花の輪がますます広がりますように!!

貫性花の報告いただきました!

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宮崎はすでに梅雨入り。


結構激しい雨が降りましたが、今日は一転して晴天でした。でも、明日らからは又雨の予報が続いています。


雨だとせっかく乾いた種も冷蔵庫から出すと一気に湿って整理が出来ません。気が滅入ります…(笑)。


天気を見て順次整理していきますので、種を申し込まれた方は気を長くしてお待ちください。


さて、昨年種子配布をした今注目の名勝地石川県金沢のDさんから貫性咲きの情報をいただきましたので皆さんにご報告いたします。


花は「がく」、「花弁」、「おしべ」、「めしべ」の4つの部位から構成されていますが、突然変異が起きてめしべから再度花が咲くというのが「貫性」という現象です。


これは多くの花で報告されており、特にバラなどではこの特性を生かした品種もあります。


このブログでも過去に紹介していますので、検索をしてみてください。


昔は全く無かったのに、近年はパンジー・ビオラでも多く報告されるようになりました。


Dさんの貴重な貫性の株はイエローラビットの個体です。(画像はこの1株の中の数輪、一部連続です)

貫性

花はいたって普通・・・、

貫性

結実の様子も普通・・・。

貫性

ところが膨らんだ子房が割れて中から緑色ものが・・・、

貫性
貫性
ガクです。
貫性
貫性
貫性

貫性

貫性

貫性

貫性

貫性

貫性
めしべの中から再び花が咲きました!これが「貫性」です!
貫性

裏から見ると段になっているのがわかりますね。


株に力があるとこれが繰り返される場合が多いのですが、パンジー・ビオラでは今までのところここまでの報告しかありません。

貫性

種が採れない場合もありますが、多くはわずかに採れます。


この個体も採れたようでよかったです(笑)。


市販品種ではほとんどこの現象は見られません。自家採種の個人育種家の花が増えたのでおのずとこのような個体も増えてきたのだと考えられます。


はっきりとは分かりませんが、遺伝性もあるようです。


一つの花が咲いた後にもうひとつ咲き出す。2度おいしい花が今後完成されるかもしれません。


Oさんのアジサイ

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連日の雨の宮崎です。


降れば肌寒いし、晴れると暑い・・・。服の調整が難しいです。


さて、雨といえばアジサイ!園芸店にはかなり早くから出回っていますが、流通がなくなった頃からが本格的な庭植えの開花です。


「先駆け」ってことは商売にとっては重要ですが、庭に咲き始めたころに全く園芸店にないっていうのはなんか淋しいって気がしますね。


さてさて、大阪のOさんから頂いたアジサイが咲き始めました。


Oさんはアジサイの実生に取り組んでいらっしゃる方。


これまでかなりの数を育てていらっしゃって、その一部の挿し芽苗を分けてくださいました。


1年苗なのでまだわずかしか咲いていません。

奥野系アジサイ

奥野系アジサイ

奥野系アジサイ

ガクタイプのいろいろ。


アジサイも毎年新しい品種が発表されるご時世。墨田の花火で興奮していたのがうそのようです。


ただ、あまりにも造形過ぎていざ庭植えにすると浮いてしまう感じ。


でも、こんな感じだとしっくりと風景にはまりますね。

奥野系アジサイ

このてまりタイプは小輪。


山アジサイじゃない小輪タイプもこれからの分野でしょう。この花を見るとそんな気がします。

奥野系アジサイ

奥野系アジサイ

やや遅咲きタイプ。開花の早晩も開花期を広げるには大事ですね。



で、この中で今のところ一番個性的だったのがこのてまりタイプ!

奥野系アジサイ
奥野系アジサイ

咲き始めは淡いグリーン。そこにピンクが徐々に乗ってきます。


このグラデーションが何とも言えず優しい感じ!いいんですよ~!!


ここからどうなるのでしょう?すべてがピンクに変わるのか?終わりにはまたグリーンに戻るのか?


これからの変化がとても興味深いです。



樹木や球根類はその充実度によって、花型や色合いが変化する場合が多いものです。


これらの苗はまだ充実しているとは言えません。充実したらここからどんな感じになって来るのか、また未開花はどんな花なのか?


来年が楽しみです!!


私もアジサイはちょっとお休みでしたが、また今年から頑張らねば!です。

無料配布種子の発送を始めました。

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梅雨の晴れ間を縫って、無料配布種子の発送を始めることができました。


今週末から来週にかけて届くと思います。確認は致しましたが、申し込んだのに来週中に届かない方がいらっしゃいましたらご連絡ください。送りますので。


今回はたびたび言っているように種の量が少なく、また発芽率も落ちるかもしれません。その点はご了承くださいね。


若干の余剰が出ましたが、再度ブログで募集するほどの量ではなかったために種が少なめの方などにプラスしております。記載のない袋が付いている方がいらっしゃると思いますが中身は同じものです。


系統種子を申し込まれた方はこれから組んでいきますので、もうしばらくお待ちください。


よろしくお願いします。


以上、業務連絡でした。

プリムラの交配結果 H26年度

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昨日はほんの1日の晴れ、その後はずっと雨の予報が続いている宮崎です。


配布種子が届いたとのコメントが届くようになりました。順次届くと思いますので、届いたら即冷蔵庫に保管してください。


さて、こうも雨が続くとあの春先の天候不順がフラッシュバックしてきます。パンジー・ビオラ同様にプリムラの散々でした。


とにかくカビる。中には株自体が枯れるものもあってこんなに気が滅入ることは初めてでした。


そんな中でも唯一の救い?とても興味深い結果が出ていますので、ご紹介しましょう。方向性が見えると元気も湧いて来るもんです。

結実
結実

プリムラの結実。


こちらはパンジー・ビオラと違って爆ぜることがありません。茎ごと切り取って封筒の中へ入れればいいので楽ですね(笑)。


でも油断していると口が裂けてそこからこぼれ落ちることになってしまいます。


で、興味深かったのはこの品種を使った交配。

ダークロザリーン
ダークロザリーン

‘ダークロザリーン’


銅葉品種の‘ジェシカ’程ではありませんが、葉色が黒みを帯びています。短いですが花茎が立ちます。可憐な小輪です。


で、一番特徴的なのが見ればお分かり!ダークローズとホワイトのストライプの色合い。


アサガオで言うところの「曜白(ようじろ)」模様です。


「曜」とは花弁と花弁のつなぎ目の部分。その部分が白いのでこの模様をこのように言います。


おそらく、曜白模様のプリムラはこの品種のみだと思います。


そこで、知りたいのはこの曜白は遺伝するかどうか。結果をご覧ください!

Kim5×ダークロザリーン
Kim5×ダークロザリーン

Kim5×ダークロザリーン

Kim5×ダークロザリーン

Kim5×ダークロザリーン

Kim-NO.5×ダークロザリーン


Kim農園さんの系統、ダークローズのステム立ちのタイプと交配してみました。


曜白、差はありますが伝わっています!


ステムは立つもの、そうでないものがありましたが、立つものを選出。


渋い感じの和風のプリムラの方向性が見えました。

Kim25×ダークロザリーン

Kim-NO.25×ダークロザリーン


こちらもKim農園さんのダークローズの別個体との交配。


曜白ではありませんが、白の糸覆輪(ピコティ)になり、何よりも花弁に動きが出ています。


バラ咲きとはちょっと違いますが、膨らんだ蕾から花弁が徐々にほどけていく感じ。これがなかなかの風情なんです。


交配は年に一回。


つまり、修正も補正も年に一回しかできないってことです。それの積み重ねで作品が出来ていきます。


まずは素材集め。そして、オリジナルの素材作り。


素材で言うとこの「ダークロザリーン」は使えます!!

プリムラの交配結果 H26年度 2

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まあ、♪よう降る、よう降る~、もしかするとこれは妖怪のせい?


ってくらい雨が降り続いています。


見上げれば庭植えのヤマボウシの新芽の一部が茶色く変色、この長雨で腐ってきているみたい・・・。


こんなことは初めてです。やっぱ、雨腐らしって妖怪の仕業ですね!(笑)

この連日の雨で湿気はMAX。困りますが、種の整理もできやしない・・・。まあ、しゃーないです。



さて、プリムラの交配結果の続きです。


Kim農園さんのNO.25系の交配ですが、これは切れ弁の遺伝子を持つ系統。


つまりは、細いステム立ちで切れ弁咲きのものを作り出すための交配です。

Kim25×(ベリスhy×フリンジイエロー)
Kim25×(ベリスhy×フリンジイエロー)


Kim25×(ベリスhy×フリンジイエロー)
Kim25×(ベリスhy×フリンジイエロー)

Kim-NO.25×(ベリスhy×フリンジイエロー)


若干、切れ込みはありますね。でも、なくてもその遺伝子を持っていることは確か。


その遺伝子を仕込みました(笑)。

Kim25×OMグリーニッシュ
Kim25×OMグリーニッシュ

Kim-NO.25×OM


OMは大牟田さんの系統です。切れ込みになりそうな個体を選びました。


桜弁にはなっていますが、もっと切れ込みがほしいです。


これも仕込みました(笑)。

Kim25×ミルコロール
Kim25×ミルコロール


Kim25×ミルコロール
Kim25×ミルコロール


Kim25×ミルコロール
Kim25×ミルコロール


Kim25×ミルコロール
Kim25×ミルコロール


Kim25×ミルコロール
Kim25×ミルコロール

Kim-NO.25×ミルコロール


ミルコロールはサントリーさんから発売されている見事な切れ弁、アコーリスの品種です。でも、育種は矢祭園芸さんです。


これを使えば切れ弁がぐっと伝わるんじゃない?


結果は、見事に伝わってステムが立ちました!


ちなみにアコーリスとステム(ポリアンサ)の交配ではわずかにステムが立つ(短めのステム)傾向が見られます。


でも、まだまだ理想には程遠い。目指すは日本サクラソウみたいなプリムラですから、もっとステムは長めに、もっと細くしなきゃなりません。


もっと花弁に切れ込みもほしいですよね。


でも、修正、加筆は年に1回しかできません。ですから、結果を早く出すためには多くの交配組み合わせをやるしかないということがお分かりでしょう。


そして、変異をさらに広げるには多くの系統が必要です。


今はその仕込みの段階。


育種も日本料理と同じ。仕込みが大事ってことですね。(笑)

プリムラの交配結果 H26年度 3

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「これは間違いなく妖怪のせいだ!」ってくらい雨が続いている宮崎です。


この妖怪はホント気も滅入らせるのでたちが悪い。どなたか妖怪退治をお願いしま~す!(笑)


さて、プリムラ交配の続き・・・。


昨今の和食ブームで、和食を外国人に紹介する番組が多いですが、その中で外国人シェフがびっくりすることの一つが「仕込み」。


寿司にしろ、ラーメン(スープ)にしろ、提供するまでにこれほどの手間と時間がかかっていることに多くの方が驚き、納得し、感動をされています。


直接は目に見えないそこに至るまでの経緯が重要ってことですね。


改めて育種も同じようなものだと思います。


そもそも育種は時間がかかるものではありますが、いい作品見るとその手間と時間が、そしてその想いが確実に伝わってきますもの。


プリムラはまだまだ仕込みの段階です。今はここをとにかく地道にやるしかありません。

ミルコロール×Kim25

ミルコロール×Kim25

ミルコロール×Kim25

ミルコロール×Kim25

ミルコロール×Kim25

ミルコロール×Kim-NO.25


前回とは両親が逆の交配です。


第一目的のステム立ちの個体を選出しました。切れ弁は出ていませんが、仕込んでいますので後代に分離してくる予定。


つまりは継続しなきゃ結果は出ないってことです。(笑)でもまずはステムをより長く細くの形状の改良からですね。

プリムレット×IK
プリムレット×IK

プリムレット×IK純白ステム


プリムレットは八重咲きのアコーリスの品種。いろんな色があります。


IKは石川さんの系統。


この組み合わせを見れば何が目的かお分かりですね。


そう、ステム立ちの八重咲き、そして大輪。


小輪のステム八重咲き品種はわずかにありますが、大輪の八重咲きはまだありません。


アコーリスとポリアンサ(ステム立ち)の子供はこれまでのとおり。


八重咲きはやっぱり劣性。


しかし、パンジーの遺伝性に倣えば早ければ孫の代で分離が見られるはずですね。


八重咲きの遺伝子も仕込みましたよ(笑)。


最終的には八重咲きの日本サクラソウにたどり着きたいです・。

ジュピター×IK21
ジュピター×IK21

ジュピター×IK21
ジュピター×IK21

ジュピター×IK


ジュピターも八重咲きのアコーリスで色幅があります。同じ八重咲きでもこちらの方が高価格で販売さていますね(笑)。


ステムの立ちはいいですが、花はごく普通になっちゃいました(笑)。


これだけを見れば仕込んであるとは思えませんが、しっかと仕込んであります。

KRホワイト×アコーピンク万重
KRホワイト×アコーピンク万重

KRホワイト×アコーピンク万重
KRホワイト×アコーピンク万重

KRホワイト×アコーリス・ピンクW


KRはコウロギさんの系統。それに品種名不詳のアコーリスのピンクの八重咲きを掛けています。


ホワイト×ピンクでイエローになっていますが、イエロー数株出ていますので種の混入等ではなさそうです。たぶん・・・。


母株に残したい形質を持ってくるのがベストですが、その逆交配もやってみる価値はあります。


上記2つの系統を比べると八重の遺伝性は低いかもしれませんが、ひとまず八重の遺伝子を仕込んだことは確か。


この段階で3つの仕込み系統が出来たのでこれらをうまく活用して行きましょう。

ブルーベリーのムース×ジェシカ

ブルーベリーのムース×ジェシカ

ブルーベリーのムース×ジェシカ(淡ピンク個体)


ブルーベリーのムースは早川園芸さんの超有名で人気品種です。

紫を帯びたブルーぼかしのアコーリスで咲き始めのフォルムがバラのようでとても素敵です。


アコーリスですが、ホームセンターに並ぶ大量の苗の中にたった1株あったステム立ちの個体を拾い上げました。


ジェシカは有名な銅葉の品種で、アコーリスとポリアンサの個体が混在します。こちらもステム立ちの個体を拾っています。


アコーリス品種でもステム立ちの個体を交配に使うと確実にステム立ちになりますね。


これも狙いはお分かりでしょう。


そう、バラ咲きのフォルムと銅葉です。


ステムは立ちました。フォルムも伝わっていますね。これで銅葉になれば言うこと無しですが、そううまくいくもんじゃありません。銅葉は仕込みになりました。(笑)



これら仕込んだものをまた複雑に混ぜ合わせて仕込んでいきます。


収拾が付かなくなるかもしれませんね。でも、それが面白い!!


何もない所からは何も生まれない。混沌から新しいものが生まれるんです。

早っ!

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どなたか妖怪退治をしてくださったようで、今日は曇り。


お天道様を見るのが望みですが、曇りでも十分!耕作放棄田の草刈りを一部ですがすることが出来ました。


既に場所によっては私の身長をはるかに超えて高さ。何とか、切れる限度でしたね(汗)。


後は天候の様子を見て残りをやらなければなりません。始められたことに、ほっとします。


その草刈りから帰って来るとレモンイエローの一点。

ゴールドフレーム

近づいて見るとリコリスが咲いているじゃありませんか!!


まだ6月ですよ、6月!!もうびっくりです!。

ゴールドフレーム

ゴールドフレーム

株元を掘ったのですがラベルが見つかりません。


分からないなりに判別すると、どうも早咲きのゴールドフレームのようです。


それにしても咲くの早すぎますね。この天気でスイッチが入ったのかもしれません。


それにしても咲くのが早い!交配始めなきゃいけません。もう少しゆっくりさせてくださ~い(笑)。

これから・・・

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まだまだになっても雨が降り続いている宮崎です。


先週の日曜日に父が亡くなり、昨日初七日を済ませることが出来ました。


葬儀が終わればそれでひと段落と言う訳にはいきませんで、次はホーム退所、役所や金融機関への手続きとただ慌ただしい時を過ごしておりました。


特に役所や金融機関での手続きは行ってすぐに完了と言う訳にはいかず、まずはこれこれの書類を揃えてくださいとの説明。

役所へ戻って必要な書類を出してもらって再度手続きと、そんなことがここ数日でした。


そして、初七日。


父は三途の川にたどり着いたところです。こちらの者は無事に渡れることを祈りつつも一区切りとして生活を戻していこうと思います。


と、言う訳で今週はブログをお休みさせていただ来ました。また、メールの方も返信が出来ずにすみませんでした。


種の発送、天候の様子を見ていましたが、7月に入りましたのでこれから早急に取り組んでいきますね。


今しばらくお待ちください。


初恋、ゆれる

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東京では、7日連続の雨と騒いでいましたが、「こちとら1か月ぐらい連続の雨じゃ!」と言い返したいくらいまだ雨が続いている宮崎です!


さて、ずいぶん前にご報告いただいていたのですが、北海道の滝野すずらん公園でのパンジー・ビオラコレクション2015の人気投票結果が出ました!


滝野日記http://www.takinopark.com/nikki/?p=9698

碧いうさぎ


なんと、コウロギノブコさんの‘碧いうさぎ’が堂々の1位!


こんな個性的でかわいい花は他にはありませんよ。


入賞荒らしのコウロギさん、恐るべし!ですね(笑)。


そして、

初恋、ゆれる
初恋、ゆれる

同票ながら、‘初恋、ゆれる’が2位でした!


この品種、交配をしたのは私ですが、そこからの拾い上げ、磨き上げはKim農園の木村靖さんが行ったものです。


育種(交配)と磨き上げはどちらも大事な作業。この2つがあって品種が誕生します。


「玉磨かざれば光なし」と言いますが、最近の私は原石の掘り出しがメイン。なかなか磨き上げる時間がありません。


その磨き上げの素晴らしい技術を持たれているが木村さんです。


ですから、この品種は私と木村さんの共同育種品種ですね。


他にも数系統、磨き上げられたもの、その途中ものがまだまだあります。


私にとっては木村さんは本当にありがたい存在です。ホント、最近は磨けないんです~。


また、今回も種を送りますので、どうぞ磨き上げよろしくお願いします!!そして、今度は第1位を目指しましょう!(笑)

遂に開花が・・・

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台風がこの長雨を持って行ってくれるかと思っていましたが、状況はさらに最悪!


ざあーっと大雨が降る、一瞬晴れる、またざあーっと降る・・・。気温が上がって蒸し暑くって余計過ごしにくいわっ!と悪態をつきたくなるくらいの宮崎です。(笑)


雨、まだ続いています。


そんな雨の中、とうとうリコリスが咲き始めました。

スプミロン
スプミロン

スプミロンH21-1


〔(スプレンゲリー×プミラ)大河内系×ロンギチューバ〕の交配です。記載が長いので原種の頭文字を並べて略しました。


この系統は開花が早いのですが、それにしても早い!

アーリーSPSA

アーリーSPSA


「アーリー」が付くので早咲き?で、あっても早すぎるでしょう。

スキャンダル

スキャンダル


これも早咲きではありますが、早すぎ!

プミラ

プミラ


これも咲くのは8月に入ってからでしょう?なんで?

ロンギチューバ・フルバ

ロンギチューバ・フラバ


これも1か月ぐらい早い!

インカルナタ
インカルナタ

インカルナタ


これも早すぎ!どんどん蕾が上がってきています。

夕霧?

夕霧?


ラベル落ちの品種(お分かりの方はぜひ情報提供を!)。これも次々と上がってきています。



殆ど試みられていないインカルナタを使った交配が出来るチャンス!でも、この雨じゃ交配できないもどかしさ!


おまけに台風接近、何とか交配しても折れちゃうじゃん。


今年はパンジー・ビオラからそんなもどかしさが続いています。2015年はそんな記録に残る年になるのでしょうかね?

平成28年度の教科書に

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ついに宮崎梅雨明けしました!!


じめじめしとしとを台風が連れ去ってくれました。一気に晴天!!じりじりでだくだくでございます。


でも、よくよく考えたら7月も半ば過ぎ・・・。早いです。種まき時期が近づいてきます。


さて、植物中心のブログでこのタイトル。「何事?」と思われた方も多いのではないでしょうか(笑)。


実は平成28年度から中学校で使用される技術・家庭科の教科書に「技術の匠」として紹介していただけることになりました。

教科書掲載

東京書籍さんの平成28年度中学校の技術・家庭の技術分野の教科書。


一昨年、突然に連絡があり中学の技術の教科書にパンジー栽培の匠として紹介をさせていただきたいとのことでした。


パンジーの魅力を多くの方、特に中学生に知ってもらえるのはありがたいお話し。


でも、他にも多くの育種家さん、生産者さんがいらっしゃるのに何故私なんでしょう?


そう聞くと、「監修の先生から、ご推薦をいただいたので」との答えでした。


私は存じ上げない方ですが、その存じ上げない方からわざわざご推薦頂とは!これまでの私の活動を見てくださったのに違いありません。


そうとなればそのご依頼にお応えせねばなりません。

教科書掲載

第2章 生物を育てるための計画と管理(179ページ)。


その実例では多くの作物や花を育てます。


野菜ではイネ、ピーマン、ジャガイモ、エダマメ、ラデッシュ、ベビーリーフ、ベビーレタス。花ではキク、パンジーです。

教科書掲載

その作物ごとに匠が紹介されていて、私はその一人です。


花はブロッチ覆輪の‘黒潮’を紹介させていただきました。


どのように教科書作りがされているのは分かりませんが、しばらくすると、すでに構成されたページが送られてきました。

私の作業としては、その文章でよりふさわしい数量や表現があれば提案すること。あと、顔写真と花の画像を提供することでした。


当初、花はすでにバニーが選ばれて説明がありましたが、ふと考えればこれは「ビオラ」と通常は分類されるもの。


編集担当さんとしてはウサギみたいな花型は中学生の興味を引くのではないだろうか、との考えで取り上げられたようです。


この花型を使うのであれば、パンジー・ビオラは同類の旨の説明が必要でしょうとの提案意見。


しかし、限られた面の中ではその構成が難しいこと、またパンジー・ビオラの違いが伝わりにくく混乱を招くのではないかとの危惧からパンジーになってしまいました。

教科書掲載

画像・協力者のページにしっかと名前もございます。(笑)


教科書って苦手でしたが、本当に多くの方が関わっていることに加えて自分もわずかに参加できて見方が変わりました。


それに検定があるのでそこを通過するまでは一切他言無用です。


ホントに大変な作業です!


中学生のお子さんをお持ちの方は教科書をご覧になってくださいね!ただ、これ28年度からの採用分ですから間違えないでください。(笑)

プミラ・和合神

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教科書掲載の件、FBでも多くのお祝いのコメントをいただきましてありがとうございました。


その反響にビックリ!改めてすごいことなんだなと身に染みて思った次第です。


これからもパンジー・ビオラの魅力を発信していきますので、応援よろしくお願いします!(笑)



さて、梅雨明けーっ!!と喜んだのもつかの間。晴れはわずかに2日のみ、又大雨続きでした。「まこち、よう降るもんじゃ。こりゃどんげかしちょるじゃろ」です。


今日明日は晴れの予報ですが、週末は台風接近で又雨の予報。


うんざりと言うのもうんざりです。


各地の様子を聞くとこちらは大雨続きですが、一方は猛暑で水不足、また別のところは冷夏と極端化しています。


これでこの天候が常態化するともう宮崎では育種は難しくなります。そのならないことを願うばかりです。



さてさて、リコリスはスッイチが入って次々と咲いてきています。


何せかなりの数があるリコリスの品種コレクション。それに実生もあって、咲かないとどこに何があるかもわかりません。


気にはなっても探し出せない・・・。そんな中、ずーっと気になっていたものが花を咲かせてくれました!


中国産プミラからの選抜の‘和合神(わごうじん)’です。


なんと、4年ぶりの開花!

その時のブログ⇒http://ameblo.jp/pansy-tane/entry-11007579625.html

和合神
和合神
和合神

‘和合神’


一見、八重咲きに見えますが、これは2つの花がくっ付いて(帯化)このように見える珍しい個体です。

和合神
和合神

2つがくっ付いているのがお分かりでしょうか?


4年前の時はこのくっ付いたのが2花あったのですが、今回は1花のみでした。


しかし、数は違えどしっかりと「くっ付き」は出ているので、これは遺伝的には固定されていると考えられます。


で、この「くっ付き」は球根が充実していると増えるのか?それとも弱くなると増えるのか?これはまだわかりません。


この4年で10球ほどに増えていますので、これから開花も多くなって来るでしょう。継続観察です。


はい、交配はセルフで行いました。この特徴を引き出していかねばなりません。


前回もセルフで交配し、発芽もしているのですが、これがどこにあるのかが分からない・・・。


まあ、あと2年後ぐらいには咲いてくるので、その時に居場所はわかると思います(笑)。

リコリス今年の実生新花H27

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台風は過ぎてもカラッとは晴れない。たぶん、6月から1週間連続で晴れた日はありませんね。


それくらい安定しない天気がまーだ続いている宮崎です。でも、ついに1週間は晴れが続きそう・・・(喜)。


連続の雨はリコリスのスイッチをオンにしてしたようで、次々と花が咲いてきています。


そんな中、実生新花も出てまいりましたので、ご紹介しましょう!今年の実生の一番乗りはこちら!!

プミラ
プミラ

プミラH27-1


開花日:2015.7.17 6輪

播種日:2010.10.20


花は濃い目のレッド、よく反転する良型のプミラ。


記録からすると開花までに5年かかっていますね。肥培管理をしっかとすればあと1年ぐらい早く開花できたかもしれません。


全くほったらかしだったので妥当なところでしょう。


交配記録では「プミラ×大虎」となっていましたが、この花を見れば交雑していないの一目瞭然ですね。葉っぱだけでもわかるでしょうが、それをする余裕がなかった・・・(笑)。

鉛天光
鉛天光
鉛天光

鉛天希光(えんてんきこう:仮名)

交配組合せ:スキャンダル?×キネンシス

開花日:2015.7.25 6輪

播種日:不明


まず蕾はややブルーを帯びたピンク。開花するとややピンクを帯びたベージュ。裏面が濃いリバーシブルタイプ。咲き進むと花弁にピンクを帯びてきます。花弁の撚れ方が上品で、わずかに香りもあります。


ちょっとこれまでにない花色、花型のタイプだと思います。


交配しようと移動の途中で茎が折れて、花瓶での開花でした(笑)。


さて、名前。何でこんなに変な名前なんでしょう。


耳タコで繰り返していますが、今年の宮崎はホントに晴れた日がありませんでした。


そんな時、ふと思い出されたのが夢千代日記で有名になったの山陰の歌人前田純孝の1句です。


「つくづくに山陰の天(そら)は鉛にて 誰そ明るき花を挿してよ」


まさしく今年の宮崎そのもの!ずーっと鉛の天。


そんな中、この花の開花はまさにそこに咲く一つの希望の光のようでありました。そこでこれらのキーワードを集めて付けたのがこの名前です。


この花が咲くたびに、この時の梅雨を思い出すでしょう。加えて、その当時の朝ドラのことも・・・。「まれ(希)」ですからね。


こうして名前にその時の記録も入れるようなこともやっています(笑)。



今年は他にどんなニューフェイスに出合えるでしょうか?楽しみです!!

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