27日の講演会には多数のご参加ありがとうございました!
初めての大きなイベントのことでスタッフさんも右往左往・・・。また、場所も複雑な作りで座席が近くか、遠くかの場所で、遠くの方からはモニターは見づらかったのではと思います。すみませんでした。
それでも60名ぐらいの方が来てくださったようです。講演、そして交配の実際と興味を持っていらっしゃる方の多さにとても嬉しく感じました。
好評だったので、本決まりではありませんがパンジー・ビオラの作品展をここでもやってみたいとのお言葉をいただきました。
今回は若干の不手際もありましたので、もしそう言ったことになれば挽回をしたいと思っています(笑)。
本当にご参加ありがとうございました!
さて、こちらも好評のKim農園さんの続き。「なるほどこうなるのか」のお言葉多数です(笑)。
以下、母親はレッドブロッチ覆輪にレッドブロッチを掛けた個体。レッドのブロッチです。
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父親はレッドタイガーアイを使ったブラウンベインの個体。
ブロッチとベインは関係性があるので掛けてみましたが、やはりベインの再現は難しくブロッチベインくずれ止まりになっています。
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父親はベイン3系統を使ったローズブラウンベインに覆輪の個体。
ベインに繋がりそうなものは出ていますが、こちらもブロッチ止まりです。
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父親はベイン3系統とブロッチ覆輪の交雑で見事にベインが出た個体。
こちらもベインに繋がりそうなものは出ていますが、ブロッチ止まりです。でも、花色は個人的には好み。
いっそベインではなくて、濃い目のアプリコットにローズパープルのブロッチという今までになり色合わせ狙いでもいいかもしれません。
ベインに注目が集まっているのでベインを狙ってみましたが、やはりベインは難しいですね。でも、難しいからやる意味があるとも思います。これからです!(笑)
以下、母親はパープルのブロッチ覆輪。
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父親はベインとブロッチ覆輪を掛けた弱めのイエローのベインの個体。
実はこちらもベイン狙いですが、やはり難しい。
ベインを狙えそうな花も出ていますが、もう一回ブロッチ覆輪に戻してもいいと思います。でも、それよりも変わった形の揺れ(フリル?)が出ていますので、これを追及した方がいいような感じもします。
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父親はテラノ・フルーツパンチ×フリズル・ブルーでローズブラウンに下面(側唇弁)だけにベインの個体。これは大人の事情はなくて公表することが出来ました(笑)。
明らかにテラノ由来の丸弁が出ていますね。全体像を見ると孫の代にはベインが分離してくるような気がします。
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父親は3系統のベインの交配でローズブラウンベインに覆輪の個体。R1907と同じです。
父親はほぼフラットなのですが、子供には揺れが出ています。
ベインに繋げられそうですが、それよりも渋めの色合いのブロッチラッフルに興味を持ちました。
目標を定めたらわき目も振らずに一直線というのも大事ではありますが、その場その場で目標を変えていくのも大事です。しなやかにしたかかに。
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父親はラベンダーにベインでフリンジの個体。
これもベインに繋げられる花が沢山咲いています。
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父親はブラウンにきれいにベイン入った個体。R1908と同じです。
よくばらけました。ブロッチ覆輪、ベインに繋げられそうな花が出ています。
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父親はレッドタイガーアイ。ブラウンベインのビオラ、市販品種です。
結果を見ると市販品種のベインはどうも強そうです(笑)。
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母親は白地にラベンダーの覆輪、ラッフル。父親は4つの系統の交配種ですが、具体的な花色と花型の記載を忘れています。
ただ目的は分かって、フリルのピコティの変異狙いです。パープルビーコンのフリル個体がいい感じです。
以下、2交配はこの具体的な記載忘れの父親を母親にしたものです。子どもの様子からこの個体はローズの花色かなと推測されます。
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父親はくすんだレッドビーコンのビオラ。
ビオラを使ったので花はビオラサイズに。面白い色合いが沢山出ています。
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父親はローズのフリル。
ですのでローズ~ライトパープルのフリルのバリエーションになりました。いい感じ!
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母親はライトローズベインのラッフル。父親はブラウンのベイン。
これは子供にきれいなベインが出ています。揺れが加わることで、これまでとは違ったベインになっています。
ベインのフリル、これからの方向性の一つですね!
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母親はホワイトにラベンダーのラッフルに原種を掛けた個体。ライトパープルの面長の個体です。
で、父親が母親の原種を掛ける前の個体。
ですので、戻し交配でもあります。元に戻って花型そのままで花色や模様のバリエーションが広が
りました。
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母親はホワイト地にローズのブロッチの個体。父親はR1907と同じです。
両親はやや似かよっているので、その範疇でばらけているのがわかります。
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母親はネオンカラーの要素を持つピンクのビオラ。父親はローズレッド。
子供はパープルローズとなりました。ネオンカラー傾向があります。
これは記録を見るとネオンカラーの遺伝子を含んでいるので後代でネオンカラーが出やすいということが分かります。
花だけ見るとその狙う特徴が隠れてしまうことがありますが、記録を見れば何が隠されているか分かります。ですので、記録は本当に大事です。分かっていればそれを引きだす作戦も立てられるのですから。
以上でKim農園さんからの開花報告は終了です!
今年も貴重な親株たち届きました。さて、ここから何を拾ったか。それはまた後日にご紹介したいと思います(笑)。