毎回同じですが、雨です。結構激しく降り続いている宮崎です。
少しづつではありますが、確実に申し込み種子の発送は出来ていますので、届いていない方は今しばらくお待ちくださいね。
さて、アナーセンオーナーの川口さんは英国王立園芸協会日本支部(RHSJ)の会員さん。6月の会報誌にこんな記事があったと見せてもらいました。
ザ ガーデン6月号 RHSの会報誌です。
見せて頂いたのはこの記事!
「ビオラ万歳」と題して翻訳版があります。
要約すると、「ボウツ・ビオラズの180種以上の宿根ビオラのコレクションを若いローラさんとジャックさんが引きついて新しくナーセリーを始めた」というもの。
宿根ビオラについては日本ではほとんと情報がありません。ですから、とても貴重な情報です!
日本でビオラと言えば種子で繁殖するものと考えられていますが、イギリスでは「ビオラと」言えばには種子繁殖のものと栄養系の2タイプが含まれます。
ビオラはパンジーを庭植えに適するようにするために、原種のビ・ルテアとビ・コルヌータが交配され進化してきたグループです。
この2種の原種は宿根性が強いために、株が残る性質が引き継がれ栄養繁殖の一群が確立したと考えられます。
ただ、宿根とはいいながらも日本では暑さのために株が残るのは極めて難しいものです。
「ペレニアルビオラ」との記載があり、これがそのまま「宿根ビオラ」と訳されたわけですね。
左上の‘エレーネ クイン’はボウツ・ビオラズの最初の所有者が育成した花とのこと。かなり昔の花ですが、きちんと維持されていることが素晴らしいです!
この中には日本に導入されているものもあります。
私のコーソン系に似たものもあります。ホント似てる。
当然と言えば当然ですし、またこう言うイメージがあるためにそのタイプをあえて残していると言えるかもしれません(笑)。
栄養系ですので、挿し芽繁殖。挿し芽は9、1、3月に行うそうです。その様子の写真。
パンジー・ビオラは人間がその想いを託して作り出してきたもの。言わば文化財です。
その伝えられてきた文化財(園芸)がきちんと若い世代に引き継がれる。うらやましいかぎりです。