何とか、雨の山場は越した感じの宮崎です。天気も安定してきそう・・・、そう願いたいです!
薄日ながらも雨じゃない天候のありがたさ、身に沁みます!空気も洗い流されてさわやか。
正直、あまりの無残さに圃場に入りたくありません。しかし、無残な分だけ気持ちの整理はついて、どうしようもないものは、多分に「さよなら」できました。
スペースが広がると気持ちもその分晴れて来るから不思議!結局、抱え込んでいるのが気持ちが滅入る原因だったんですね。
「出会いがあれば別れがある」。
残念ながら種採れなかったものも多々ありますが、その印象(イメージ)はしっかりと残りますので再び作り出すことも可能でしょう。黒潮のようにね!
さて、交配結果の続き。今回は‘酒呑’を使った結果です。
とにかく酒呑を進化させたいといろいろやってみました。
酒呑×パンジー・オレンジブロッチ
オレンジは出すのが難しい色で、大概イエローになってしまいます。ですが、普通とは違ったイエローになるので、使うと面白いです。
酒呑はブロッチ焼け、父親もブロッチですのでブロッチが伝わっています。で、焼けは劣性なので焼けていません。
こうなるだろうという結果のとおり(笑)。
下の個体は色目が酒呑です。後代ではばらける色ですが、こんな感じのブロッチはいいですね。焼けが出ない方がいいですが、F2では分離してくると思います。
F2を見て方向性を決めることにしましょう。
酒呑×ビターチョコレート
ブルーブラウンに焼け、色合いがビターチョコレートの子供だなと分かる個体です(笑)。
劣性の焼けがF1で伝わっている個体。なんか面白くなりそうですね。
酒呑×マトリックス・サンライズ
これもこうなるだろうなとの結果(笑)。大輪の焼けを目指しての交配です。F2で焼けは分離してくる予定。
交配はF1で結果を出す組み合わせも行いますが、F2での結果を求めての組み合わせも行います。
将棋ほどではないですが、経験を積んでくると先手を読むこともできるようになります。
酒呑×雪うさぎ
雪うさぎの花型、ブロッチになりました。ただ、最後の個体は混入かも・・・。
意外とありそうでないのが、小輪のブロッチ。色も意外と分離しましたし、これは新たな一群で行けそうです。
ブロッチの焼けが出ればこれは最高ですね!
この様にF1で方向性が見えるものもあります。で、セルフをする。F2で再現率を見ます。ここまでの見極めが大事!高ければ早くまとまる可能性が大です。
こればかりは種を播いてみないと分かりません。
デルタ・ピュアオレンジ×酒呑
クリーンとブロッチ(焼け)を交配するとブロッチが崩れたり、髭になったりします。
結果は予測通りにごく普通の花になってしまいました(笑)。
だったら何でこんな組み合わせしたの?
ある程度予測はつくけど、それはあくまで予測。やってみないけりゃ分からないんです。もしかすると予測が外れるかもしれない(笑)。
進化させるために、あがいていろんな組み合わせをやっています。そのあがきから新しいものが生まれるんです、きっと(笑)。