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ハナショウブの季節

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梅雨入りしたら晴れ。良くあることですが(笑)、今週になって雨の連続予報でようやく梅雨らしくなってきた宮崎です。

 

配布種子への申し込みは、例年通り、今のところ順調に対応できています。

 

今回急に増えたのが、交配種子、系統種子への問い合わせ。

 

無料配布はいろんなものが出ますが、それを踏まえて、もっと的を絞って追求したいという方が増えてきたように思います。

 

そして、それらの方のほとんどは自分が経験している分、育種家さんの苦労や心情、想いなどを親身に感じていらっしゃるようです。このような方が増えて本当にありがたい!

 

そこにリスペクトがあれば、不可侵の領域も自ずと分かってくるように思いますし、交配を繰り返していけば“自分らしさ”になっていくのには間違いありません。

 

なお、現在は無料配布の対応に追われています。そのため、交配種子の発送はそれがひと段落ついてからとなりますので、ご了承ください。

 

種子配布の締め切りは6月10日(日)、当日消印有効となっております。締め切り間近です!

 

沢山方の申し込みをお待ちしています!!

 

種子配布のご案内⇒https://ameblo.jp/pansy-tane/entry-12379393019.html

 

さてさて、大好きなアヤメ類。

 

カキツバタに始まり、カマヤマショウブ、そしてハナショウブの季節になってきました!

手持ちのアヤメ類では最後を飾る花です(笑)。

 

ハナショウブは全国的なブームもあって、中学ぐらいから交配しては種まきをしていました。今はブームも去って淋しい限りですが、言わば私の育種の原点です。

 

人は結局、振出しに戻るようです。場所が出来たので再びハナショウブを育てることにしました。

 

系統や品種がかなりあるので、絞って系統は長井古種と伊勢系のみ。

 

江戸系になりますが、花色が素敵な‘清少納言’を求めました。江戸系はこれだけです。

花色はややピンクを帯びた藤色、三英、平尾修一先生作、昭和44年発表の品種です。とにかく花色が美しいのです!!

 

で、求めたらまずやるのが自家受粉(セルフ)での種取り。その子供たちの特徴からその品種の成り立ちが推測できるからです。

 

その子供たちがこちら。

右端の列です。

花色は親同様、ピンクを帯びた藤色を基調に濃淡、ブルーを帯びるものもあり、これが殆ど。そして淡いブルー、白もわずかに出ています。全部三英でした。

 

交配親は不明ですが、ピンクのグラデーションの花色、垂れる花型から片親に伊勢系が使われているように思います。

 

一株こんなものが、

淡いブルーで弁先が内側に巻く“爪折り”、平開咲きです。これを見ると正に江戸系という感じですね!(笑)

 

これら実生、素敵な色合いのものは多いですが、品種として拾い上げるには今一つ特徴がありません。

 

花をよく観察して、「これから」を探っていきたいと考えています。


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