本格的に梅雨らしくなってきた宮崎です。
種子配布は明日が閉め切り。迷っていても何事も始まりませんので、この際ですから申し込み下さい。冷蔵庫に入れておけば数年は持ちますので(笑)。
さて、ハナショウブ、もう一系統の長井古種も種を播いてみました。
長井古種は山形県の長井市のあやめ公園において、昭和37年に江戸系、伊勢系、肥後系のどれにも属さない新しい系統として発見されたものです。
古い江戸系よりも原種に近い系統と言われています。まさに花型、草姿がそんな感じ!
長井小紫セルフ実生
画像は青味が強いですが赤紫。若干の花型の違いはありますが、全部この色です。
長井清流セルフ実生
こちらもこの濃淡。
後、白花の長井白のセルフ実生もあります(画像撮り忘れ)。これも若干の花型の違いはありますが全部白です。
セルフするとほぼ親と同じものが出ると言う結果をみると、これらの品種は交配によってできたのではなく、原種のハナショウブの変異個体から選抜されたものと考えられます。
出羽娘セルフ実生
一番上の画像が親。親と同じものでますが、白っぽいものも分離しています。上記品種とは分離が違うのでおそらくこれは自然交雑種かなとも考えます。
で、長井古種同士を交配して見ると、
長井清流×長井白
花弁はホワイトからブルーの濃淡、副弁はパープルで揃っています。
親株を選抜していけば、F1でいけそうな感じです!(笑)
ほとんど同じ感じなのですが、一株こんなものが!
細弁で長い垂れ弁!
長井古種同士の交配ですから、これも長井古種なんでしょうかね?
ちなみに長井古種と他の系統の交配は古種が取れて“長井系”というそうです。