昨日は大荒れの天気、宮崎も吹いたも吹いた、吹き荒れました!各地で被害が出ていますが、皆さんのところは大丈夫だったでしょうか?
一昨日の天気予報で大荒れになるとのこと。いくらかはかまえて居りました。雷、雨はかなり激しかったですが、台風の程の暴風雨とまではいかず「なんだこの程度か」と油断していたら大間違い、雨が止んで晴れた途端に暴風が吹き荒れました。
台風にはなれているのですが、この時期の暴風はほとんど経験がないため、私を始め多くの方が油断されていたようです。
天気予報しっかりと当たりました。幸い被害はなかったですが、大いに反省したところです。
さて、前回の‘エタイン’の件、たかみぃーさんからコメントいただきました。やはり花径は約4.4cmもあるとのこと。違い過ぎですね。これだと違う品種と言ってもいいくらいです。
種子系であれば、個々の採種による系統分離とも考えられますが、栄養系ですのでまずそれはないでしょう。
と、なるとやはりウイルスフリーによって種苗の生育が良くなって当初の大きさに戻ったということでしょうか。
でも、ここまで大きいとビオラじゃなくてパンジーでしょう?と、よく考えても分かりません。何か情報をお持ちの方は教えていただけるとありがたいです。
さてさて、今年の交配結果の続きです。
数年前から「パンジーの復権」を目標に掲げており、大輪系の交配をやっております。今回はその結果を。
キャッツ・パープル×レッドレパード
ベインのバリエーションを目指した交配です。一見すると交雑していないようですが、キャッツのヒゲ(ベイン)が崩れているのと、花弁にフリルが出ているので交雑はしていると思います。
正直、この段階ではどうしたらいいのか分かりません。
分からない場合こそここで止めてはいけません。セルフしてF2を見ましょう。まとまるのか、更に分離するのか、そこを見極めます。続けていれば必ずヒントは出てくるものです。
グレイッシュビーコン×ウルトラマリン
ウルトラマリンは見元さんの育成品種で、2009年のカラークリエイト特別賞を取ったブルー&ローズの鮮明な色のビオラです。
結果はブルー~レッドローズのビーコンタイプの大輪パンジーが出ています。色という点では新しい展開が広がりそうな気がします。
こもれ陽×テラノ・フルーツパンチ
ブラウンの大輪になりました。‘こもれ陽’はブラウンシェードのパンジーで、出回ったのはわずかな期間だけで、すでに絶えたと思われます。
ブラウンが濃くなって大輪丸弁になりました。ブラウンって好きなんですよね。何となくイメージがわいてきています。
フラメンコ・ローズ×ワインリップル
覆輪を狙った交配です(たぶん)。
フリル×フラット(ややウェーブ)はフリルが優性で伝わりやすいのですが、これはフラット(ややウェーブ)になっています。
これ自体も選抜しますが、どちらかというとブロッチが大きいので(ブロッチ)覆輪やドリームワンダーとの交配親に向いていると思います。臨機応変に対応しましょう。
マトリックス・サンライズ×さつまサンライズ
サンライズ重ねの交配です(笑)。どうなるのか見てみたかったみたい。
昨年は花ではなく名前同士での組合せをやりました。
例えばコウロギさんの‘なのはに蝶々’、落合さんの‘ホワイトバタフライ’、植田さんの‘パピヨンワールド’これらはすべて「蝶々」がイメージです。
花と名前はイメージで繋がっています。
だったら花を見なくても交配すれば「蝶々」が出現するんじゃないの。いわゆるイメージ世界の中で完結してるわけですから。そう思っていろいろな組み合わせをやってみたのです。
この「サンライズ」の結果はこうなりました。さつまの覆輪が糸覆輪になっちゃいまいした。名前は同じだけれど名付けた人のイメージが違うってことでしょうか?
覆輪を狙うには、やはり覆輪同士でやるのが確実ですね。
これはこの結果になっちゃいましたが、いいイメージ(名前)の組み合わせもきっとあるとは思います。
今回の山野草マニアックスはフリル、絞り、覆輪、ベインがテーマ。パンジーは人工の美としての魅力があります。
ビオラばかりじゃなくて、そろそろ皆さんパンジーに目を向けませんか?工芸品のように作り込む作業をやってみましょうよ。