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‘エタイン’の謎?

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いよいよ今日で今年度も終わり。年度末です。


福祉施設に勤めていた時には終りと始まりで何かとバッタバッタしておりましたが、止めてからはそこまでは無くなりました。


しかしながら、4月で種採りも終了しますので、採れてるものそうでないものそちらの方がバッタバッタしております。


さて、宿根ビオラも一時期のブームは過ぎましたが、やはりその魅力は健在。わずかながらも流通しています。


ただ、秋~冬咲き性が弱いのでどうしても春からの流通になるようです。宮崎では3月中旬ごろのお目見えでした。

その頃になるとみんなの気持ちは他の花に移っているみたいで売れ行きはさほどではありません。


また、宮崎は春から一気に夏の状態になるので花も楽しめるのは4月いっぱいぐらいです。宿根と言われますが、当然、夏越しは出来ません。


で、その意味もあってか、最近のラベルには宿根の表記はなく「イングリッシュビオラ」となっています。むしろこれのこれ方が誤解を招かなくていいでしょう。

ROKA BLOG-ラベル
今年ホームセンターで見つけたのがこの統一のラベルの苗。どこで作られているのかは分かりません。

アソートで、チラシを見て駆けつけたのですが、ほしかった‘ロスキャッスルブラック’が無くて残念!同系列の他の店も回ったのですが、なかったので最初から入っていなかったみたいです。

ROKA BLOG-コルビネ

‘コルビネ’


絞りの有名品種ですね。よくよく見ると絞りなのか、ベインなのか迷います。セルフすると消えますが、系統で追ってみると後代には出現するそうです。

ROKA BLOG-エリザベス

‘エリザベス’


覆輪の品種です。粉っぽいような香りがあります。美しい花です。


宿根系は栄養繁殖のため、種子で固定されている訳ではありません。ですから、セルフで種を採ってもいろんなものが分離します。おそらくこの覆輪も安定度は低いと思われます。

ROKA BLOG-エタイン

‘エタイン’


レモンイエロー地にブルーの覆輪の美しい品種です。


さて、何が謎かというと、昨年タカザワフラワーファームさんから同じ品種を送ってもらったのですが、これまでの印象と違って大きな花でした。


「あれっ、こんなに大きかったけ?」とびっくりしました。


ところが、今年再び見た花はやっぱり小さい。え?なんで?

ROKA BLOG-エタイン

測ってみると花径は約4cm。タカザワさんのところのは4.3cmぐらいはあったように感じます。タカザワさんどうですかね?


苗はウイルスフリーとのことでしたので、花が大きいと感じたのは、もしかしたらそのせいかもしれませんし、タカザワさんの技量かもしれません。

ちなみにこれらの宿根ビオラは市販品とは違う進化をしていますので遺伝子も違います。そのため交配に使うといままとは違った香りが出たり、花弁の質感が変わったりします。違う雰囲気の花ができます。


ただし、こちらを種子親にすると、種子の休眠が深くなって発芽に時間がかかったり、固定までにかなりの時間を要することになります。でも、やってみる価値は絶対にありますので、挑戦してみてください。


さて、久しぶりに原種のアルベンシスとの対面ができました。Mottaさんが送ってくれた苗が開花しています。

ROKA BLOG-アルベンシス
ROKA BLOG-アルベンシス

ビオラ・アルベンシス


花の大きさは指と比べてみると良く分かると思います。花色はクリームホワイトが主ですが、上弁がわずかに紫がかる個体もあります。株は横、上に伸びます。


約20年ぐらい前にこの原種から日本のビオラの新しい流れが始まったのかと思うと感慨深いです。

また、この原種を使って始めるかって?いえ、もうやりません。だって年とってもう時間がありませんから(笑)。


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