ここ数日は20度超える気温が続いている宮崎です。
空気が乾燥しているのが救いです。暑さに弱いタイプは徐々に衰弱が始まり、枯れるものも出てきました。
暑くなる毎に、こうして少しずつ株が減っていきます。
毎年のことですが、「ああ、もう少し頑張ってくれればいいのに・・・」との気持ちがある半面、「枯れた分は種採りから開放された」とほっと一息つく自分がいるのも事実。相反する気持ちが交雑する日々です。
さて、またまた交配結果を。今回はブラックの交配です。ブラックのバリエーションを狙っていますが、固定化までは至らずともある程度は出尽くした感じがします。
でも可能性は無限。とにかくいろんな組み合わせで果敢に挑戦していくことが大事と励んでおりますよ。
2-08-KOブラック&パープル×墨滴
情けない話ですが、自分でやっておきながら親がどのようなものかはっきりと印象が残っておりません。
種子親は08年に拾い上げたもので色目は表記のとおりですが、具体的な花型はよくわかりません。
花粉親のイメージははっきりしていて半紙に墨が一滴ぽとりと落ちたような花で「墨滴」と付けた記憶があります。
名前から再イメージするとやや丸弁ながらも花弁が乱れているような花でしょう。ただ、保存中に紛れてどれがどれだか分からなくってしまいました(涙)。でも、よくあるんですいっぱいやっていると・・・。
結果からみると、スター咲きのようになっていますのでおそらく種子親の方がバニーのような花型だったのでしょうね。中心のフェイス?のパープルがアクセントです。またこの花型も磨きをかけると面白いかもしれません。
2-08-KOブラック&パープル×黒すずめ
種子親は上記と同じで、花粉親が違います。有名品種?の黒すずめは細長で花弁が後ろに反転します。黒すずめの特徴がよく伝わっていますね。
この交配はパープルの1個体しかありませんが、数があればブラックのものも確実に出ていたと思います。
色はいまいちですが、花型が面白いのでこれも磨きをかけるといいかもしれません。
ブラックジャック×ののはなブルー
極々小輪のブラックねらいです。花型は小さくなりましたが、ブラック&パープルでこの色目は良く出ます。なかなか一発で黒は無理ですね。
これを黒に戻し交配をして黒味を付けていきます。この繰り返しで徐々に小さくしていきます。
ブラックパーロット×シャングリア・ローズ
ブラックパーロットは落合さんのブラックの品種です。これは這い性の黒ねらいです。
ブラック×ローズの組合せ(逆も)ではほとんどの場合、この様な色からブラックの色幅です。
黒を出すには濃いパープルがいいと言われますが、濃いローズや濃いレッドでも可能です。
パープルを使った場合は黒から外れるとどう見てもパープルにしか見えませんが、ローズやレッドの方は黒から外れても黒く見えるので最近はこちらを使っています。
ただ、極々小輪ねらいは親となる極小輪はブルーかパープルしかありません。他の色をまず作ってそれから徐々に黒に近づけていきます。
回り道は近道。新しい試みにカーナビなのないのですからいろんなルートを自ら調べて行かなければなりません。
多くの情報を収集して、続けていくことで必ず結果にたどり着きます。「継続は力なり」です。まあ、何事もそうかもしれませんが。