やはりお盆を過ぎて、ツクツクボウシ(寒蝉)が鳴き始めました。その鳴き声に秋の気配がなんとなく漂い出すように感じます。
この暑さで手を入れようにもどうしようもなかった圃場。久々に入ったら、リコリスの交配実生が咲いていました!
さあ、令和最初のリコリス交配実生はどんな花なのでしょうか。
(オーレア・ラティフォリア×桃色吐息)R1-1 *系統番号
色の表現が難しいのですが、パステルベージュでしょうか、細弁でストレート。花径は約5cm、6輪の花序(全体的な大きさ)は約14cm、花茎は緑色です。そして、微香があります。9月出葉。
カンカン照りで、気温も高かったので涼しい場所で開花させればもっと花色が鮮明になるんじゃないかと思います。
播種日は2014.1.2。すでに開花していましたので3日程度遡って、初花開花日は2019.8.15。開花までに約5年で、これは早い方です(笑)。
ちなみにオーレア・ラティフォリアは中国産オーレアのことです。
(アンナ×オーレア・ラティフォリア)R1-1 *系統番号
こちらも色表現が難しいのですが、サーモンアプリコットでしょうか、花弁中央(中肋)が濃い目で筋になっています。フリル弁。花径は約5.5cm、6輪の花序は約14cm、花茎は赤みを帯びます。9月出葉。
播種日は2013.10.20。こちらも遡って初花開花日は2019.8.15。こちらは開花までに6年ですが、昨年開花見落とし(気付いた時には終わっていた)の個体のようにも思えますので、そうすると1年少なくなります。
どちらもオーレア・ラティフォリアを使った交配になりますが、種子親にした方がラティフォリアの特徴のフリルがなく、花粉親の方がフリルがあるという現段階では面白い結果になっています。
でも、これもデーターを積み重ねていくと、両親のどちらに使っても結果は同じということになるかもしれません(笑)。
そして、もう一つ交配の結果が・・・。ゼフィランサスです!
ミニマ×キトリナ
ホワイト、花径は約2.5cm。キャンデダを2回り小さくした感じです。本当に小さい!葉もキャンデダを細くした感じ。
播種日は17.10.4。初花開花日は2019.8.18ですので、2年で開花ということになります。リコリスに比べるとダントツに早いっ!
ゼフィランサスは種ができるものは自家受粉しやすくて、特にミニマは1cm弱のかなり小さな花なので交配は難しいとのこと。
で、ダメもとでやってみたところ1株だけ成功しました!いやあ、嬉しいです!!
この株は種が出来るのか?花粉は使えるのか?それが可能であればさらにそこからの広がりがあります。
何でもやって(挑戦して)みるもんですね!(笑)