日差しはまだまだ強いですが、朝夕は一気に涼しくなって秋の気配が出始めました。
今年は長かったような短かったような夏です・・・。
アサガオ苗も最後の苗まで咲き切りましたが、残りはたいしたものはありませんでした。これでようやくハウスの一部が片付きました。次の種播ぎがありますのでね!(笑)
さて、開花の続き。
青柳葉濃青采咲st×黄弱渦葉藤紫絞り采咲(出物)
薄藤青絞りで、花径は約5.5cm。葉は青弱抱え並葉。変化アサガオ同士の交配です。
種子親の親木は青抱え並葉濃青。花粉親は采咲の出物個体を使っています。どちらも采咲の出物系です。出物自体は種子稔性がありませんが、花粉は使えます。
ですので、F2以降には、葉も変形した采咲が分離してくるんじゃないかと思います。
青細鍬形葉濃紫切れ咲き牡丹st
こちらも変化アサガオ。出物は切れ咲きの牡丹です。親木は濃紫、かなり濃くて、花径は約5cm。裂が3つの鍬形葉になります。
花吹雪×チョコレートシルク
花吹雪は桃地に吹雪~縞の大輪。でもこの品種の吹雪は伝わりにくいようです。
上個体はピンクの車絞りになっていて、花径は約9cm。葉は弱斑並(蝉?)葉です。下個体はピンクでいじけていてた花で約7cm。こちらはチョコレートシルクの鍬形葉の特徴が伝わっています。
(紅しだれ×暁の露)紫青弱覆輪F2
明藤紫覆輪、花径は約7cm。葉は青斑並葉(若干蝉も混じる)。
「姫性(小輪)と大輪の組み合わせに意味があるとは思えない」。
大先輩の書かれた交配組み合わせの考え方の記述にこんな内容があったので、だからやってみた組みあわせです(笑)。
F1は中間になりましたが、F2では小輪~大輪タイプが分離しています。その中で「大輪の趣を持った」小輪が出ています。
どう言うことかというと、大輪は“曜”が多くて花の大きさを出している場合が多いのですが、通常の小中輪は5つの曜。それが6~7個になって、大輪の趣があるある訳なんです。
ここに何かの意味を見付けられるんじゃないかと思います(笑)。
(紅しだれ×恋しぐれチョコレート)×黄丸小葉白切れ咲き小輪
濃パープル細曜白、花径は約5.5cm。葉は青並小葉。
花粉親の個体は黄立田葉白風鈴獅子咲き牡丹の系統から分離したもの。
黄丸小葉白切れ咲き小輪
これを使うと小輪小葉になる傾向があるようです。いい系統個体を見付けました!(笑)
さて、お問い合わせもあったのですが延び延びになっていた私なりの交配方法をご紹介します。
まずは本に書いてある交配方法とは違って、前日の雄除はしません(笑)。
アサガオは当日咲いた花同士でしかできないので、花粉も必要なのです。
花弁を両横にゆっくりと引っ張って花弁を外します。出来るだけ花粉が落ちないようにゆっくりです!
花弁を外したら、他の花から花粉を付けます。出来るだけたっぷりとです。これで交配(受粉)は終了!
交配した花に日付と花粉親を書いて付けます。昨年は付箋を使っていました。
通常だと大丈夫なのですが、やはり台風や大雨に当たるとどうしても溶けてしまいますので、今回からはマスキングテープに変えました。
ちょっとあちこちに引っ付くのが、難点ですがこれだと大雨に当たっても全然平気です(笑)。
受粉がうまくいかなかったものは萎れます。3日程度で結果はわかります。
で、うまくいったのは膨らんできます。
そのまま順調に行けば、約1か月程度で熟してきます。
専門書では、萼が枯れて下に反った時が採種の適期(交配から40~50日後)とありますが、私は表皮が茶色になった時点で花柄から採って封筒の中で乾燥させています。
専門書からすると早採りですが、これでも発芽はしているので問題はないようです。
暑すぎる時期は受粉がうまくいかない場合が多いです。受粉がうまくいくのは涼しくなって来るこれから、これからが本格的な時期です。みなさんも是非挑戦されてください!
ただ、私の方法は雄除をしていないのですでに自家受粉している場合も多々あります。完ぺきを求める方は雄除をお勧めします!(笑)