令和初、第12回目の作品展、無事に終了しました!
今回は例年以上の方々にご来場いただきました。心よりお礼を申し上げます。
参加してくださる育種家の方々、そしてそれを見に来てくださる方々で12回も成り立っている作品展です。
今日は親もとへお帰りになる方、次の展示場へ巡業?に行かれる方々の送りだしで会場はとても寂しくなりました。
以下、8日朝の会場です。28名の参加者、展示作品およそ600点の作品展でした。
会場入り口
横浜植木さんの作品
代表作の「バニー」、そして、石村あさみさん育成の「メリッサ(みつばちの羽音・イエロービー&ブルービー)」がどんとお出迎え。
多種多様なKim農園さんの展示
新しいこれらかの模様の「ミスト」と「ゴッホタッチ」に注目が集まりました。流通している唯一の斑入りの「斑入りキャロットピンク」にも!
ありまひろこさんの「シックで大人色のパンジー」は、輪の大きさと色合いでとても目立ちました!
超個性的な福田史朗さんの作品
ブロッチ覆輪とチェンジングピンクの花はとても綺麗!男のバニーも!(笑)
上垣笑子さんの極小輪ビオラたち
こんなレアなビオラがあるのに気づきましたか?
ラビット型を完成させた見元一夫さんの作品
ラビット型、小輪可愛い丸弁のバリエーションがとても豊富!フリルは最新作でした!
北村恒明さんは、斑入り葉に特化!
10年追いかけるなんてそうできるものではありません。
植田光宣さん、寛子さんの作品は鮮やかなレッドや柔らかなピンクがたくさん!
藤田伸也さんの「こみかん」や「華切子」は初期の品種ですが、そのインパクトは強く、今でも皆さんほしいとおっしゃいます。
しばらくお休みの様でしたが、今年の秋はまた皆さんのお目にかかれるかもしれません。期待大です!(笑)
笈川勝之さんの作品
焼けの「ツタンカーメン」は久々のお目見えです!
矢田園芸さんの作品は毎回違う。でも、それが面白い!
でも、丸弁とブルー系は押さえられています。
秋田茂良さんの多摩シリーズ、その色合いは女性に大人気でした!
コウロギノブコさんはやっぱり凄かった!新しい花型のフリル、名前もまだない花型がありました。
佐藤勲さんの「ドラキュラ」、「ローブ・ドゥ・アントワネット」のフリンジは人工物してのパンジーの究極の花型です。
「こんな花は初めて見た」、「実物を見るのは初めて」との声も聞かれました!
石川園芸さんの「レディ」は大ブレイク!こんな色目の花は今までになかった。
ぷちぷちも可愛いと好評!
大牟田尚徳さんの色世界にはほとんどの方が唖然!
昨年あたりからストライプ(絞り)が急激に複雑さを増しました。
佐藤清史さんのギザギザビオラは一番遠い場所(秋田県)からの参加。
秋田に行かないと見れないとのことで画像もしっかり撮られていました!
山内園芸さんの「リアン」と「フリリアン」。
こんな方向性もあるのです!(笑)
加古美智子さんの「花糸」
この作品展で一番細いビオラです。
「これは何て花型?」と聞かれましたが、こう細いとバニーとラビットの区別は意味がありません。
いっそ「糸細(いとぼそ)」なんて表記がいいんじゃないかなと思います。
米増誠治さんの作品
新しい模様として「シャビー」が注目を集めました。由来の違うバードフェイスも興味深いです!
こちらもこれからの花色として注目の「ネオンカラー」。光が当たるとてかります。
原種とその交配種。
このような原種からパンジーの育種は始まりました。
そこから200年経つと、
こうなる訳です(笑)。
名前は「ウンディーネ」。西洋の水を司る妖精の名前です。これはドイツ語で、フランス語の「オンディーヌ」の方がなじみがあるかもしれません。
これは内野レン子さんの作品になります。
その息子さん野内野智仁さんはひたすらパンジー・ビオラに唯一ない色のグリーンを追及!令和の時代にはきっと世界初のグリーンビオラが日本で誕生するかもしれません。
平塚弘子さんの作品も展示することが出来ました!
「ドリームワンダー」は本当にすごいです。
今年も金屏風展示は健在!(笑)
*すみません。石村さんと眞田さんを撮り忘れていました・・・。
と、今回はこの様な展示会でした。
さて、宮崎市のフローランテ宮崎では15日から個人育種のパンジービオラ展が始まります。
その初日のイベントで私は「実践育種講座」を行います。ありがたいことにほぼ定員に達しているとのこと(現時点で午前の部にあと2名の空き)。
ぎりぎりでも間に合いますので、興味のある方はこの際ですからお申し込み下さいませ。何事も挑戦!(笑)
期間中、毎回来てくださっている方々とお話することがありました。
「もうパンジー・ビオラの進化にはびっくり!同じ方でも次の年には一段と進化してるんだもの」
すべての方がこのようなご意見です。
きっとこれはお客様の「もっと美しい花を見たい」という要望と、ブリーダーさんの「皆さんに喜んでいただきたい」との気持ちが見事にシンクロした結果だと思います。
また、きっと。いや、絶対に次回も進化した花が登場するに違いありません。
この作品展にご来場してくださった方々、そしてご参加いただいたブリーダーさんたち、他にご協力いただいた方々にお礼申し上げます。
ありがとうございました!作品展、無事終了です!