作品展も残すところ、あと2日となりました。
名残惜しいようなほっとするような気持ちです(笑)。
初日二日はそれはもうたくさんのご来場者。はるばる県外の方々が大挙して来てくださいました。こんなことは作品展初かも。
「本当に来てよかった」と言ってくださったので、それが一番ありがたいことでした。
さて、紹介を続けます。
一昨年ぐらいから注目を集めている模様があります。それがベイン(網目模様)。
これまではどちらかと言うと女性には好まれない模様でしたが、女性が立手掛けることで女性好みのベインが誕生しました。
それを作ったのが、石村あさみさんです。
みつばちの羽音 イエロービー
みつばちの羽音 ブルービー
この品種こそが女性好みのベインの先駆け。何とも可愛らしい花です。
昨秋から横浜植木さんから発売になり注目を浴びました。ちなみに横浜植木さんでは「メリッサ」の名前で販売されています。
石村さんのベインのバリエーションはこれだけではありません。
あなたと歌を 歓喜の歌
3㎝程度のウエーブの小輪。これも何とも優しい雰囲気!
冬のひまわり
通常の脈は黒ですが、その色を変えようという試み。まだ分離が始まったばかりですが、脈が紫っぽくなっています。それに焼けの形質も入っています。
一回りぐらい大きくなっているのでその分迫力が出てきています。
まだまだこれくらいでは終わらない。
花弁を丸くフラットにして、脈の色をピンクとブルーに!こんな花どこにもありませんよ!
この一連のベインがほしいと言われる売店さんがいらっしゃいましたが、残念ながら販売はされておりません。これからでございます(笑)。
花守の詩
ベインブロッチ覆輪。ベインとブロッチ覆輪の特徴が重なった個性的なパンジーです。
そして、石村さんと言えばもう一つが萼羽。萼羽は萼が花弁に変化しているものです。
石村系萼羽
ここまで大きく目立つようになりました。
ベイン萼羽
如何にも石村さんらしい萼羽です(笑)。
慶雲
こちらは眞田じゅんこさんの育成品種(なぜか画像が横向き)。
眞田さんも萼羽に長年取り組まれています。今回は事情により1点だけの参加になりました。
そして、反転咲きも。
ブルーバード
ライトブルービーコンの反転咲きビオラです。コウロギノブコさんの反転咲きに感化されて・・・です。
女性の好みのベインの登場は画期的なこと。その登場により、それに続く女性の方が出てきています。
「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」
新しい花のデザイン(育種)は、このようなものかもしれません。