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ホーンホワイト

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今日のハウスの様子です!

もう満開です!(笑)

 

研究員などの方が来られると必ず聞かれるのが「交雑しないの?」と言うこと。

 

はい、交雑しても全然かまいません。何故なら新しいものを作りだすハウスなのですから。

 

ただ、アブやハチさんにお手伝いしていただくのにもある程度の作意は必要で、配置も同系統でグルーピングなどしています。まあ、一番は厳選された親株と言うことでしょう。

 

これだけ花が咲いてくると今度は種採りが大変になってきます。

ぺったんこだった封筒も時を経るごとに膨らんできました。後どれくらい膨らむのか・・・(笑)。

 

現在は1日置きぐらいで辛うじて行えていますが、これからは毎日やっても間に合わないくらいになってきます。

 

そうなると無くなるのが時間と気持ちの余裕。これから更に私も苛立ってきますので、どうぞご注意くださいませ!(笑)

 

さて、この時期になっての選抜はあまり良くありません。今がいいということは、結局はこれまでの成長が良くなかった、花も遅咲きだと言うことになるからです。

 

でも、どうしても気になって株を拾い上げました。

ホーンホワイト

 

コーソン系の選抜、混じりっけなしの純粋なコーソン系です。コーソン氏はイギリスの宿根ビオラのブリーダーです。

 

この品種、ほぼ固定したのですが、内婚劣弱のせいか種が採れにくくなってしまいました。

 

播いたらそれで終わり(絶える)ような気がして、ずっと冷蔵庫の中で眠っていたものです。

 

数年ぶりに播きましたが、発芽も成長も問題なし。ただ、やっぱり種が乗りにくい。その為に数を拾いました。種を数でカバーしなければなりません。

 

で、このホーンホワイト。一部の株ですが、興味深い性質があります。

 

お分かりでしょうか?地下茎の様な芽があります。

 

これは原種のビオラ・ルテアなどにある性質です。それがこの品種にも見られました。

 

花を見るとルテアではなくて、ビオラ・コルヌータに似ていますので、おそらくコルヌータにも似たような性質があるのではないかと思います。

 

宿根ビオラは挿し芽だけではなく、地下茎を切り離しての繁殖法がありますので、まさしくこのホーンホワイトは宿根ビオラ(コーソン系)の血を引くものだと言えるでしょう。

 

ちなみにパンジーやビオラのポット苗で深植えされている訳でもないのに、株から離れた用土から新芽が覗いているものが稀にあります。それはパンジーの原種のルテアの血によるものです。

 

この貴重な系統、交配もこの3月がぎりぎりの時期です。

 

本当に忙しくなりますが、がんばっていきたいと思います(笑)。


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