宮崎は8日に桜の満開宣言!開花宣言から2週間後とこれまでにない長さでした。
暖冬のせいで休眠打破がうまくいっていないようで、咲き方もまだらになっている桜をよく見ます。
それでも確実に季節は移り変わる。そして、今回のことで世界も変わっていくのかもしれませんね。
さて、クリナム・ブルビスペルマムも咲き始めました。
クリナム・ブルビスペルマム
南アフリカ原産ですが、これがいわゆる「インドハマユウ」です。
何時しか、この名前だけが独り歩き。実体が分からなくなったのでポーウェリーがこれに当てはめられて現在に至っています。
そのブルビスペルマムとムーレイの交配がこの2つになります。
ラベルが紛失しているので正確な記録がないのですが、おそらくその交配種とブルビスペルマムとの交配種がこれらです。ちなみにブルビスペルマムとムーレイの交配種がポーウェリーになります。
クリナムの交配種は稔性がほぼ無くなりますが、花粉は使えます。
これを稔性のあるブルビスペルマムとムーレイに戻し交配することで変異を導き出すことは可能です。
花を見ると交配したくなりますが、やりません。もう、ハマオモトヨトウによってあんなに気持ちが萎える経験はしたくないので・・・(笑)。
ちなみにブルビスペルマムの灰緑色の葉色は緑葉に対して劣性ですので、ブルビスペルマムを種子親にした場合、交雑しているかどうかは発芽した段階ですぐに分かります。
さて、フリージャ。
系統によって早晩があって、遅咲きのものが咲いてきました。(すでに紹介したものもあると思います)
?×イエロー
縁に添ってうっすらとパープルを帯びているのが何とも言えずいい感じです。
ピンクピコティダブル×クリームダブル
上個体はしべが花弁化傾向。どちらも球根に力が付くと八重に変化するかもしれません。
フリージャはカップのように丸っこい花型が可愛いと言われますが、このようにぱっと平開するのも大胆でいいなと思います。
ピンクピコティダブル×レッドダブル
これも力が付くと八重に変化するかもしれません。
ピンクピコティダブルセルフ
セルフでも変化が出ます。まま、その範疇の変異なので親個体は複雑な遺伝子ではない様です。
下個体は薄紫の色の乗り方が上品。
ピンク底黄×レッドダブル
ピンクとレッドの色の混ざったような色の伝わり方をしています。
2個体を並べるとその違いがはっきりと分かりますね。
ローズダブル×レッドダブル
こちらは何故かイエローに。でも、弁先にうっすらとピンクが乗っています。
ローズダブル×レッドダブル
上記と同じ組み合わせ。こちらの方がイメージ出来る色の伝わり方をしています。
花型、花色、筒部の色(内外)、網目などが個体判別のカギとなりますが、今一つ分かりづらい(笑)。
この中の何かを際立たせることが、品種として成り立たせるポイントですね、多分・・・。